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不眠症 疲労・倦怠感
 不眠症とは、睡眠の量・質が不十分なために日常生活に支障をきたす症状(昼間の眠気や疲れ・倦怠感など)を引き起こし、本人に大きなストレスを与える状態のことをいい、次のようなタイプに分類されます。





○入眠障害

 寝つきが悪くてなかなか眠れないのがこのタイプで、不眠の訴えの中で一番多い症状です。

○熟睡障害

 眠りが浅いため、睡眠時間をしっかりとったわりに、熟睡感が得られないタイプです。

○早朝覚醒

 朝早くに目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなってしまうものです。このタイプは高齢者に多くみられます。

○中途覚醒

 夜中に何度も目が覚めてしまい、再び寝つくのが難しいのがこのタイプです。



○ストレスのよるもの

 精神的ストレス、悩み、イライラなどにより心身の緊張状態が続くため。

○身体の不調

 発熱やかゆみ、咳、喘息(ぜんそく)などの身体的苦痛や不快感など。

○環境によるもの 

 騒音、不快な温度、寝室の照明の明るさ、旅行による環境の変化など。

○生活習慣によるもの

 カフェインやアルコールなどの摂取、服用している薬の副作用、運動不足など。

 “悩み事がある”“旅先で枕が変わって眠れない”など、一時的な環境の変化や心理的ストレスによって数日間眠れない
一過性不眠】や不眠症状が1~3週間持続する【短期不眠】は、不眠の原因が解決すれば、自然と眠れるようになることがほとんどです。
 しかし、1ヶ月以上続く
【長期不眠】は、眠れない背後に喘息(ぜんそく)や心不全などの内科的疾患やうつ病・神経症などの精神的疾患が隠れている場合があります。不眠症状が長期的に続く場合は、一度医師に相談することが望ましいでしょう。



心→タイプ別診断結果-心

 東洋医学的にみると、健やかな睡眠には精神活動を司る心の働きが深く関わっていると考えます。
 心の働きが安定していれば、精神面も安定するため睡眠もおだやかにおとずれます。しかし、何らかの影響で働きが不安定になると、寝つきが悪い・目が覚めるといった睡眠障害が引き起こされていきます。

 そして
不眠症のタイプとしては、次のような4つのタイプに分類されます。


【痰熱(たんねつ)タイプ】

特徴:寝つきが悪く、目が覚めやすい・夢が多い・胸がつかえる

 このタイプは、食生活の乱れや暴飲暴食により、食物を消化・吸収する脾(ひ)の働きが弱まり、体内に痰熱(たんねつ)が生じることが原因で起こります。
 痰熱(たんねつ)とは、痰(たん)という余分な水分の集まりに熱を帯びた老廃物のひとつです。これが心の働きをかき乱して、精神の安定を邪魔してしまうと、眠りが浅くなり、夜中によく目を覚ましてしまいます。
 また、身体面に影響すると胸のつかえやゲップなどの胃腸症状も伴って現れてきます。


【肝火(かんか)タイプ】

特徴:イライラして寝つけない・頭痛がする・横になっていられない

 このタイプは、ストレスや悩み・怒りなどにより、心の働きが乱されてしまうことが原因で起こります。
 本来の睡眠とは、心身ともにリラックスした状態になってから眠りに入りますが、ストレスによりイライラする状態が続くと、身体は興奮状態となり活動的になってしまいます。この影響で、睡眠へのスイッチの切り替えが上手くできなくなるため、目が冴えてなかなか寝つけなくなってしまいます。また、ストレスが身体面に影響すると頭痛やめまいなどの症状も伴って現れてきます。


【心腎不交(しんじんふこう)タイプ】

特徴:寝てもすぐに目が覚める・手足がほてる・寝汗をかく

 このタイプは、過労やストレスなどにより、腎の働きが弱まったことが原因で起こります。
 そもそも、腎と心は互いに働きを助け合っています。しかし、腎の働きが弱まるとこのバランスが崩れて心の働きを制御できなくなってしまうため、入眠を妨げてしまい、寝てもすぐに目が覚ましてしまいます。また、これが身体面に影響すると動悸や頭のふらつき、寝汗をかくなどの症状も現れてくるのがこのタイプの特徴です。


【心脾両虚(しんひりょうきょ)タイプ】

特徴:眠気はあるが、なかなか寝つけない・身体がだるい・不安感がある

 このタイプは、心労や考えすぎなどにより、精神面が不安定になることが原因で起こります。
 心労が重なると、心と脾(ひ)両方の働きが弱まるため、精神の安定を保持する力も弱くなってしまい、この影響で不眠症状が引き起こされていきます。
 このタイプの特徴としては、眠気を感じるのに、不安感があるため寝つけないということが挙げられます。この他、身体面では動悸や倦怠感、食欲不振などの症状も伴ってみられます。



○効果のあるツボ

失眠(しつみん)百会(ひゃくえ)膻中(だんちゅう)

○タイプ別のオススメツボ

痰熱(たんねつ)タイプ:体内の余分な熱を冷まし、胃腸の働きを高めます。
 中脘(ちゅうかん)豊隆(ほうりゅう)隠白(いんぱく)

肝火(かんか)タイプ:肝の働きを高めて、怒りによる興奮状態を落ち着かせます。
 肝兪(かんゆ)行間(こうかん)

心腎不交(しんじんふこう)タイプ:弱まった腎の働きを助けて、心とのバランスを整えます。
 三陰交(さんいんこう)太谿(たいけい)大陵(だいりょう)

心脾両虚(しんひりょうきょ)タイプ:弱まった心と脾の働きを補い、心神を安定させます。
 神門(しんもん)足三里(あしさんり)

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