仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。
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vol.15(2010/2/5)
冷えは万病の元
 2月になり、寒さも本格的な季節になってきました。今年は暖冬と言われていますが、この時期になると手や足の冷えに悩まされている方も多いのではないでしょうか?

 みなさんは、《冷え=女性》というイメージを持っていませんか? しかし、男性の中にも冷えに悩まされている人は多いのです。

 確かに、男性に比べて女性の方が筋力も弱いため熱を産生しにくく、冷えやすいというのもの一つの原因です。なぜか低血圧は女性に多く、女性の体は、とても冷え性になりやすくできています。
 冷え性になりやすいのは、胃腸が弱い、やせ型、運動不足、そして、ストレスや生活習慣の乱れにより自律神経が乱れている人などの「熱の産生が少ない人」に多くみられます。冷えは老若男女問わず、誰にでも起こりうるのです。

 一口に
「冷え性」といってもいろんな種類があると思います。冷えを訴えている方のなかでも、実際に触ってみると手足の先が本当に冷たくなっている人もいますし、逆にそれほど冷たくない人もいます。手足が冷たくなくても冷えを感じている人は大勢います。
 西洋医学では
「冷え性」のことを“病気”というとらえ方はしません。冷えからくる、痛みや下痢などの症状に対して投薬はされますが、それは冷えの根本的な治療にはなりません。
 しかし、東洋医学では冷えが体に侵入すると、その不調を知らせるために痛みなどの症状が出てくると考え、その原因を調べていくことで病気になる前に治療することができます。今回は東洋医学から診る
「冷え性」について考えていきたいと思います。

 東洋医学では、
『気・血・水』の3つの要素が全身にバランスよく巡っていることで健康な身体を保っていると考えられています。冷えもまた、体のバランスが崩れることによって起こると考えられます。

  
『気』とは人が活動するために大切なエネルギーのことで、血や水の循環をよくし、身体を温めるなどの作用があります。そのため、気が弱まると寒さに対しての抵抗力も弱まり身体は冷え易くなります。
  
『血』とは全身に栄養を与え、身体を潤す働きをしています。他にも精神活動を支えるなど、心の安定にもつながる重要な役割を担っています。
  
『水』とは血以外の水分のことで、筋肉やじん帯、関節などに潤いを与え身体の動きを円滑にしています。
 もう一つ、
『陽気』重要な要素です。『陽気』とは、わかりやすく言えば〈熱源〉のことで、体温を維持し、内蔵や体の組織の働きを促進させる働きがあります。また、気や水をスムーズに巡らせる働きも陽気のおかげです。陽気は食事をする(胃や腸で消化と吸収が行われる)ことで発生し、蓄えられます。陽気が不足すると、熱を作り出す力も弱まり、内蔵の機能も低下するため体が冷えてしまうわけです。

 次に、東洋医学では冷え性をいくつかのタイプに分けることができます。ここにタイプ別に整理してみました。
@〈水〉による冷え性
 余分な水が胃腸にたまり、胃腸の機能を低下させて冷え性の原因になります。腹部でポチャポチャと水の音が聞こえることもあります。
A〈血〉による冷え性?
 「血」の流れが停滞して冷えます。比較的体力があって便秘がちな女性にこのタイプは多いようです。のぼせや動悸を伴うこともあります。
B〈気〉による冷え性?
 「気」がうまく全身に巡らずに自律神経が不安定になり、下半身は冷えるのに上半身はのぼせるといった、いわゆる冷えのぼせや、イライラや精神不安などの症状が同時に起こります。Cその他の冷え性? 全身の新陳代謝が低下して起こる冷え症もよく見られます。日ごろから顔色が青白い人や高齢者にこのタイプは多いようです。

冷え対策を3つ紹介します。
 1つめは、冷えに効果的な
ツボです。ツボとは体のエネルギーの流れを調節するボタンのようなものです。エネルギーの流れをよくしてあげれば、血行が改善されます。

◇陽気を補い、体を温めるツボ◇
【関元(かんげん)】 おヘソから指4本分(人差し指から小指までの横幅)下がったところ
◇血を補う作用のあるツボ◇
【血海(けっかい)】 膝のお皿の内側の上のふちから指3本分上にある部分。
◇気・血の産生を促すツボ◇
【足三里(あしさんり)】 膝から指4本分下。すねの外側で押すと筋肉が少しへこむところ
◇気・血の巡りを良くするツボ◇
【三陰交(さんいんこう)】 足のうちくるぶしから指4本分上のところ。すねの際の部分。
*これらのツボを指圧したり、温めてあげると良いでしょう。温めるには、入浴時にシャワーで少し熱めのお湯を当てたり、ドライヤーの温風を当てる、外出時にはカイロなどを当てるなどの方法もあります。

 2つめは
運動です。冷え性の人の体は、血流をコントロールする力が弱まっている状態です。そこで、運動をすることによって運動にはさまざまな効果がありますが、その中でも冷え性の方へのメリットは以下の2つです。@血液を送り出すポンプ(筋力)が強くなるA筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、熱を産生しやすい体になる血液を送り出すポンプとは、「心臓」と「足の筋肉」のことです。心臓が血液を送り出し、足の筋肉が血液を上半身に送り返すという働きをします。足から上半身に血液を送り返すということは、重力に逆らわなければいけません。そのため、足の筋肉は全身の約7割の筋肉があるといわれています。そこで、ウォーキングです!
 いつもより少し歩幅を広くし、胸を張って大きく腕を振り、早足で歩きます。大きく動かすことで体の大きな筋肉を刺激するため、熱を産生する効果も高まります。もちろん歩くことで足の筋肉も鍛えられます。
 寒いと体がプルプル震えることはありませんか?これは、体を温めるために筋肉が自然に動くからです。筋力が弱まっていたり、新陳代謝が悪いと、熱を産生する力が弱まってしまいます。
そこで、新陳代謝を上げるために、スクワット腹筋運動です!!
(ただし、トレーニングの回数や時間等はあくまでも目安です。比較的低い強度のものから始めるようにしましょう。 スクワットは@から、腹筋は@やAから行うと良いでしょう。) 
 腹筋や背筋などの大きな筋肉を鍛えることで効率よく新陳代謝を上げられます。また、足のポンプ力を強くするためにスクワットなどもオススメです。
(【注意!!】膝や腰に疾患のある方、痛みや違和感がある場合は、自己判断せずに医師や専門家の指示に従って行なうようにして下さい。)
 
 3つめは、半身浴です。体を外から温めるには、お風呂にゆっくりとつかるのが効果的です。その中でも半身浴(胸より下の下半身だけお湯につかる)が体を芯から温めるため、オススメです。
冬は38〜40度くらいのぬるめのお湯に、20〜30分程度じっくりとつかります。このとき、手は外に出しておくのがポイントです。次第に汗も出てきてポカポカしてきます。お風呂のふたを閉めて蒸気をためたり、寒いときは肩に乾いたタオルをかけたり、ときどきお湯をかけるのもいいでしょう。

 最後に、冬の寒さや夏のクーラーによる冷たい風などの外から来る冷えに対しては、衣服である程度しのげます。しかし、それでは冷えの根本的な改善にはなっていません。冷え性を治すには、今までの生活を見直して、地道に体質を改善していくのが1番の近道なのです。
平成22年2月5日
仁鍼灸治療院 鍼灸師 田中惇也
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