スタッフコラム　18

仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。

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院長日記。不定期に
更新しています。

～院長日記番外編～

スタッフの日記です。不定期にUPしてまいります。

vol.18(2010/11/25)

平成22年度　江戸川区三療師会学術講習会第一週目に参加して

11月7日（日）、タワーホール船堀にて江戸川区三療師会の学術講習会が開かれ、患者の皆様には臨時休診として大変ご迷惑をお掛けしましたが、仁のスタッフ全員で参加してまいりました。

院長が江戸川区の鍼灸マッサージ師で組織する江戸川区三療師会の学術部長であるため、数か月前より準備を、そして当日は司会進行も行いました。

第一週目の今回は、女性・子供に関する講習内容で、女性疾患・産婦人領域・乳幼児に至るまで治療を行う機会の多い私達にはとても興味深い内容でした。

【午前】
　演題：　婦人科疾患　～子宮筋腫・子宮内膜症・不妊症・更年期障害～
　講師：　東邦大学医学部医学科産科婦人科学講座
　　　　　東方大学医療センター大森病院
　　　　　リプロダクションセンター　　片桐　由起子　先生

現代の女性にとっては切っても切れない婦人科疾患。その中でも良性である四疾患について、ご講義いただきました。
私の周囲さらには私自身に関係していることでしたので、現状把握が出来、もう一度知識を頭に叩き込む事も出来ました。
医学の技術進歩はすごいもので、四疾患に対する治療も昔とは違い様々な方法が選択できるようになっています。
リスク・メリット・デメリット・条件等色々とあり疾患の状況にもよりますが、根治を目指す治療法から低侵襲性の治療法・疾患に関係している症状のみの治療などです。
残念なことに、これらの治療を受けようと思った際、医療保険の適用外となりますが、「何にしても診断は必要であるが、必ずしも加療が必要というわけではない」という事で患者本人の辛さや疾患に対する価値観を優先して加療が行われています。
この四疾患は、現代女性の社会的地位や婚姻年齢の高齢化・現代の生活状況も関係してくるとは思いますが、人という生き物が年齢を重ねていくにあたっての正常な生理的変化であります。
これを受け止めうまく共存していけるよう、「疾患＝決められた治療法」ではなく、多数の選択肢の中から患者本人に合わせた治療方法が採られる事は、現代社会のニーズに合っているのではないでしょうか。

【午後】
演題：　小児はり・小児マッサージについて
講師：　せりえ鍼灸院　　辻内　敬子　先生

今回この講習を受けることで、小児はり・小児マッサージについて私自身が思っていた感覚を払拭させる事を学ばせていただきました。
それは、小児はり・小児マッサージは「子育て支援」だという事です。
今まで私の中ではどうしても「治療」となっていた小児はりでした。
もちろん母親にも参加してもらい、家庭での治療方法等の指導を含め皆で頑張っていきましょうという形で行っていましたが、あくまでも「子供の治療」だけになっていたように思います。
「子育て支援」であるという事は、小児はり・小児マッサージが子供の疾患治療だけでなく母親のサポートにもなるようにしなければなりません。
我々がしっかり母親をサポートすることにより、育児に対する不安感を軽減し安心感をもってもらう事が出来れば、子供の身体の状態をいち早く見分ける事ができ、更にはある程度の事を母親だけで改善していくことが可能になるということです。
当院でも、治療目的だけではなく、健康増進・相互交流（母子のふれあい）にも目を向けて小児はり・小児マッサージを普及していきたいと思います。

当院では各スタッフがそれぞれ得意分野を持っています。個人の知識や技術を上げることも大事ですが、仁鍼灸治療院というチームにおいてある一定レベルの共通した治療意識がなければ院の発展はおろか、皆様に満足頂ける治療を提供することすら出来なくなってしまうと私は思います。
スタッフ全員で学術講習会に参加することにより、当院での治療という事に対して共通の意識を持つことが出来ました。

今回ご講義いただきました片桐先生、辻内先生、このような機会をいただきました江戸川区三療師会、皆様に感謝御礼申し上げます。

そして、これからも仁鍼灸治療院を何卒よろしくお願い致します。

平成22年11月8日

仁鍼灸治療院　鍼灸マッサージ師　杉野しのぶ

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