仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。
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J's diary(院長日記)
スタッフからコラム(不定期)
Field of dreams〜院長日記番外編〜
〜院長日記番外編〜
石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。
vol.12(2006/11/10)
 今回のテーマは野球の各ポジションについてです。その動きや特性、そしてちょっと裏側からの視点を、ほとんど私の主観を基に書いてみます。前もってお書きしますが、あくまで私の好き勝手な意見なのであしからず…

 まずはバッテリー(投手と捕手)からです。



 ピッチャーはやはり野球の花形ポジションですね。ピッチャーがボールを投げなければ野球は始まらないのですから、ある意味ゲームを支配しているのは投手であるとも云えます。
 “サインを出しているのはキャッチャーなのに?”と思われるかも知れません。ベテランキャッチャーと新人投手とか、完全にチームの中心、信頼を得ているキャッチャーでは(ヤクルトの古田選手とか)捕手主動のスタイルもあるかも知れませんが、基本的には捕手からのサインと投手の投げたい球が食い違った時は、投手の意見が優先されるケースが多いのです。
 性格は基本的に目立ちたがり屋(?)、幼い時から比較的運動能力が高い人が多いようです。というのも、どの少年野球チームを見てもとりあえず体格が良いか、一番野球の上手な子(運度神経の良い子)にピッチャーをやらせるケースが多くなりますよね。
 ピッチャーにストライクが入らないと野球になりませんし、監督さんも勝つ喜びを子供達に味合わせたいと考えれば必然的にそうなってしまうのかも知れません。中学生くらいまでは4番でピッチャーなんていうのが結構多いですよね。

 超一流のピッチャーになるために一番必要なものは…?と聞かれれば、私は才能(センス・器用さ)とハート(強気・負けん気など)だと思います。とても抽象的な表現ですが、これこそが全てだと思います。
 一流は沢山います。しかし、“超一流”と呼ばれる投手にはこの2つが絶対に必要です。肩や背筋が強い、足腰が強い、これももちろん重要です。これらはある程度トレーニングにより強化することが出来るでしょう。しかし、例えば150kmを超える速球は厳しいトレーニングを積めば皆、投げられる訳ではありません。これは間違いなく才能です。
 また、投手はキャッチャーミットめがけて球を投げるだけでなく、フィールディング(バント処理や牽制球)や投げ終えた直後、9人目の野手として守備もしなくてはなりません。これも練習でそこそこは上達しますが、咄嗟の判断や身のこなしは幾ら教えても理解できない部分があります。
 超一流と云えば、やはりいま日本では先日メジャー入りを表明した西武ライオンズの松坂投手ですね。彼は投げる球も凄いのですが、フィールディングのセンスも抜群です。気持ちの入れ方や負けん気の強さなど投手として必要な要素を全て兼ね備えています。本質的な野球センスを高いレベルで持っていますから、バッティングのセンスも驚くほどです。そのほか巨人の桑田投手、ソフトバンクの斎藤和投手などが代表的ですね。



 キャッチャーにはとても沢山の要素が必要です。肉体的には頑丈な身体と強い肩、鋭い洞察力と判断力、統率力…そして大事なのが記憶力です。
 相手打者の苦手な球や癖など多くの情報を頭にインプットしなければなりません。チームスコアラーや自分で集めたデータ情報をPCなどを使い、管理をしているキャッチャーも多いようです。(でもまさか試合中、自分の横にPCは置けませんからね…)
 また自軍のピッチャーの癖や性格を把握することも良いリードのために必要です。昨年、シアトルマリナーズに移籍した日本人初のメジャー捕手城島選手が、自軍のピッチャーと頻繁に会話しているシーン、メモを取っている場面をよくTVで見ました。

 プレー中は野手全員を見渡して(全部の選手が見えるのはキャッチャーだけです)守備位置を指示したり、ランナーがいる時は投手と内野手に牽制球のサインを送ったりもします。ケガのリスクも高く、ゲーム中は常に状況を見極めながら頭をフル回転させていますから、そういう意味では肉体的疲労とともに精神的疲労も多いポジションです。
 損な役回りもあります。不思議に思うのですが、例えば完封勝利(1人で9回を無失点に抑える)した投手は「ナイスピッチング!」と賞賛されますが、それをリードした捕手はあまりクローズアップされないことが多いですよね。逆に投手が打ち込まれた時は「リード面も…」なんて言われることがあります。
 だいたいキャッチャーが要求したところに100%投げられるピッチャーなんてまずいません。サインを出したところと全然逆の球をホームランされたりして、「今の配球は…」とか言われたら本当に割に合わないですよね。お気の毒…

 近年では前述の城島選手のほか、ご存知ヤクルトの古田選手、巨人の阿部選手などの出現で守備力だけでなく打力も求められるようになりました。
 ひと昔前の少年野球なんかでは、とりあえず身体が大きければキャッチャーみたいなところがありましたが、現在は変わってきていますね。プロアマを問わず、よりアスリート的な部分が求められるポジションではないでしょうか…
(スポーツ選手にアスリート要素を求めるのも例え的に変ですが…)



 まずダントツに仕事が多いのはセカンドとショートです。どちらも大変ですが、私個人的にはショートはとても難しいと思います。前後左右の広い守備範囲、ベースカバーや外野手との中継プレー、セカンドとの連携、バッテリーや他の野手とのサインプレーetc…実に様々な動きや判断力、器用さ、センスを求められます。
 セカンドも同じような役割が沢山ありますがショートには三遊間(サードとショートの間)のゴロなど、一塁への送球でも距離があるので強い肩も必要です。チーム内では攻撃面(打力)などでも中心となる選手が多く、まさに走攻守すべての要素が必要です。
 巨人の二岡選手やヤクルトの宮本選手、ソフトバンクの川崎選手などが代表的ですね。

 サードとファーストは内野の花形的ポジションです。プロ野球を見ていてもチームの4番バッターや外国人選手など、チームの主軸である強打者が多いことに気付かれるでしょう。比較的、守備の負担が少ないポジションなので打力を最優先に活かしたい選手とも云えます。
 といえば聞こえが良いのですが、実際はどちらかというとあまり守備は上手くない、苦手ということが言えます。守備での仕事は“取って投げる”的なものが多く、あまり複雑なものはありません。(やさしいと言っている訳ではありませんが)
 もちろん連携プレーやサインプレーもありますが、セカンド・ショートほど細かい動きや多くの仕事はありません。しかし、打者との距離が近いのでトンでもなく強い打球が飛んできます。ただこれもランナーがいなければ、とりあえずキャッチできなくても目の前に落とせば一塁でアウトにする時間的な余裕があります。
 代表的な選手はご存知ON、我が先輩ミスタータイガース掛布選手、現役ではオリックスバファローズの清原選手、巨人の小久保選手(来年はSBかなぁ)、李選手、北海道日ハム小笠原選手など…う〜ん、大物ばかりだ。



 高い運動能力と技術を要求されるのはセンターです。センターは左中間(レフトとセンター間)、右中間(ライトとセンター間)、そして後方と広い守備範囲があるので打球に対する一歩目のスタート判断や脚力が重要です。
 またセカンドやショートといった中継野手やホームベースまで距離があるので強い肩も求められますね。
 外野手がさばく打球で一番難しいのは自分の正面真後ろ、頭を越えていく後方への打球です。打球の勢いや落下地点を瞬時に予測し、180°回転して後方へ走らなければなりません。一瞬ボールから目を切って走るのですから感覚的な要素も必要です。センターにはこのような打球も一番多く飛んできます。
 代表的な選手は元西武ライオンズの秋山選手、ヤクルト時代の飯田選手、阪神の赤星選手、そして今年話題だった北海道日ハム新庄選手などです。どの選手もセンスの固まりのような人達ばかりです。

 レフトやライトはセンターに比べるとやや守備範囲は狭くなりますが、ライン際やフェンス際の打球処理、また左バッターはレフト線の打球が、右バッターはライト線の打球がスタンド方向に切れていくので捕球は難しくなります。

 近年はシアトルマリナーズのイチロー選手や巨人の高橋由選手、中日の福留選手などの出現でライトはクローズアップされるポジションになりましたね。
 この理由は…?と考えた時に一つの持論が思いつきました。外野手の見せ所は何といっても捕殺です。(ホームに帰ってくるランナーをホームでアウトにすること)
ホームや三塁でランナーを刺すイチロー選手の“レーザービーム”は圧巻ですね。
 いま書いた三選手はいずれも超強肩の持ち主です。肩が強いことは外野手の重要な要素ですが、実はライトは比較的ホームでランナーを刺しやすい守備位置なのです。
 センターはホームまで距離がありますし、ちょうどワンバウンドをさせる所あたりにピッチャーマウンドがあるのでバウンドが不規則となりコントロールが付けにくくなります。(ノーバウンドなら別ですが…)レフトは送球と三塁を回ってくるランナーがどうしても交差しますし、送球が逸れるとキャッチャーはかなり捕球しにくくなります。
 その点ライトは距離的にも、またホームまでの視界もクリアなので捕殺の可能性が高くなる訳です。三塁からのタッチアップや、ランナー二塁からのライト前ヒットなどでホームをつくランナーをあえてライトに強肩の選手を配置することで捕殺する確率を上げているのですね。まさに攻撃的守備とでも云うのでしょうか。

 ほとんど思いつくままに書いてしまいました。失礼しました(笑)
 でもやはり一番大変なのは監督かなぁ…あんなこと毎日していたらほんと身体を壊しますよね…
 野球にあまり興味のない人には、何となく投げて、何となく打っているように見えるかも知れませんが、知れば本当に野球は奥の深いスポーツです。
 あまり詳しくない方もこんな所を少し参考にしながら観てくださいね。ちょっと見方が変わるかも知れませんよ。
平成18年11月10日
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐
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