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HOME >> Oriental Column >> 3.未病から鍼をするワケ
健やかな心身に宿る“美” vol.3 2009/1/24
 前回のコラムで、『美容鍼灸は、未病を活かす鍼』だといいました。
 では、それはなぜか。

 そもそも未病とは、病気になる手前の状態のこと。病気ではないけれど、“なんとなく身体がだるい”“お腹の調子が悪い”“気が滅入る”など、症状はさまざまです。
その段階からケアをすることを
【未病治】といい、不調から病へと悪化するのを未然に防いでいきます。
 美容鍼灸では、この未病治を活かして、顔のたるみ・くすみなどの不調を改善していき、症状が悪化するのを未然に防いでいきます。
 施術の中では、顔に直接鍼をしますが、それは美容の不調が現れる要因のひとつに“顔の筋肉”が関係しているためです。顔は、身体と同様にたくさんの筋肉で構成されています。そのなかで、顔の表面部にあるものを表情筋といい、これらが動くことで目や頬、口などが動かされ、豊な表情もつくられます。また、肌の深層部(真皮)の支えでもあるため、表情筋が程よい緊張感を保つことで肌のハリや弾力が保たれます。
 しかし、筋肉は年齢とともに衰えてくるもの。これが顔の筋肉でおこると、“たるみ”として現れます。
 また、筋肉の衰えとともに血流も悪くなるため、肌のターンオーバー(新陳代謝)も低下します。
ターンオーバーがきちんと行われないと、新しい細胞の生成が阻害されるため古い角質や老廃物が溜まり、“くすみ”や“肌の老化”が引き起こされてきます。
 それらを改善するために、顔面にあるツボや衰えた顔の筋肉に鍼を行い、顔全体の血流を改善させ、肌に程よい緊張を出させて、たるみを引き締め、むくみやくすみを緩和していきます。また、継続的に行うことで肌の良い状態が保てるようになっていきます。

【美容鍼灸の3ステップ】

 
STEP1.今ある不調・症状の改善
 
STEP2.改善した症状の維持
 
STEP3.さらなる向上&その他の不調の改善
   ↓↓
 
心身、肌の健康の増進につながる。
 
 身体も肌の健康も症状が目立つようになってからでは、改善していくのに時間がかかります。
睡眠不足でクマがでる、ストレスで肌が荒れるなど、病気とまではいわないものの、身体の不調は正直に肌に表れます。これらの不調がひどくなる前に、早めにケアをして、肌と身体の健康を高めていきましょう。
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