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1. “血液の貯蔵庫”として、血液を蓄えて血流量を調整する
《蔵血(ぞうけつ)作用》
2. 気持ちの調整や安定をはかる 《疏泄(そせつ)作用》
これらの働きが充実していれば、身体のすみずみまで栄養が行き渡るため、身体を動かす筋肉の柔軟性を保つことができ、精神面では気持ちの明るさや穏やかさが保たれます。
・肩こりや頭痛がでやすい ・目が疲れやすくなる
・怒りっぽくなる ・気持ちが落ち込みやすい
肝は、五臓の中でも“ストレス”の影響を強く受けやすいところです。憂鬱感やイライラが続くと肝
の働きを弱めてしまうため、ストレスを溜め込まないよう気をつけましょう。
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1. 血液を全身に巡らせ、身体の各部位を滋養する
2. 知覚・意識・思考などの精神活動を司る
これらの働きが安定していれば、精神面の安定はもちろん思考や記憶力などもはっきりとしています。
・気持ちが落ち着かない ・物忘れしやすい
・夢をよくみる ・寝つきが悪い・眠りが浅いetc…(不眠症状)
この他、心の不調は顔色に反映されます。働きが正常なら、顔の色・ツヤも良いですが、働きが弱まる
と色・ツヤが優れず、青白いような顔色になってきてしまいます。
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1. 飲食物から得られた栄養を全身に送り出す 《運化(うんか)作用》
2. 飲食物から得られた栄養を胃から上の肺へと送る 《昇清(しょうせい)作用》
3. 血液を外へと漏らさず、順調に巡るよう導く 《統血(とうけつ)作用》
4. 飲食物から津液を作り出す
これらの働きにより、飲食物の消化・吸収が円滑に行われ、全身に栄養が送り出されていきます。
・腹痛や下痢がおこりやすい ・胃下垂などの内臓下垂がある
・からだ全体が重だるい ・出血しやすくなる
この他、脾の不調は口・唇にも反映されます。働きが正常なら、食事もおいしく食べられますが、働きが弱まると口の中や唇の荒れ、食欲の異常(亢進・低下)などの症状が現れてきてしまいます。
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1. 呼吸を通して、気・血・津液を全身に巡らせる働
2. 津液を腎へと送り出す
3. 気道を清潔に保つ
肺での呼吸が深く・ゆっくりと行われると、全身に気が充実するため、声にもハリや強さがでます。
・呼吸がしにくい ・痰がよくからむ
・咳がよくでる ・声がか細くなったり、声が枯れくる
この他、肺の不調は皮膚(肌)に反映されます。働きが正常なら、皮膚の潤いも保たれますが、働きが弱まると肌荒れや乾燥などの症状が現れてきてしまします。
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1. からだの成長・発育・生殖に関わり、からだのエネルギーの根本となる精を蓄える
2. 体内の水分代謝のバランスを維持・調整する
これらの働きが充実していれば、からだに活力があり、体内の水分バランスも一定に保たれています。
また、精は特に重要な役割があり、アンチエイジングの重要なポイントとなります。精が充実していれば骨などの発育や生殖機能の成熟などが順調に行われますが、不足すると身体の老化を早めてしまいます。
・年齢のわりに老けてみえる ・生理痛や生理不順などの生理トラブルがある
・手足がむくみやすくなる ・身体が冷えやすくなる
この他、腎の不調は髪の毛に反映されます。働きが正常なら、髪も黒々としてツヤがありますが、働きが弱まると髪が細くなり抜けやすくなるなどの症状が現れてきてしまします。
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