○器質性便秘
これは、先天的に大腸の形や長さに異常がある場合、または腫瘍や炎症によって腸の中が狭くなった場合に起こる便秘です。
このとき腹痛・嘔吐・下血を伴うものは、早めの病院の受診・検査が必要となります。
○機能性便秘
このタイプは、排便機能のメカニズムに障害があることから起こるもので、主に食物繊維や水分の不足、ストレスなどにより引き起こされるもので、一過性におこるものと慢性的におこるものがあります。
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◇急性(一過性単純性便秘)
主に食物繊維や水分の不足、環境の変化などで、一時的に便秘症状が引き起こされるものです。
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◇慢性(常習便秘)
これは、さらに以下のようなタイプに分類されます。
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■弛緩(しかん)性便秘:
主に排便時に必要な腹筋力(お腹をりきませる力)の低下により、腸の※1蠕動(ぜんどう)運動が弱まったことが原因で起こります。
※1:蠕動(ぜんどう)運動:腸の内容物を輸送する運動のこと
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■痙攣(けいれん)性便秘:
精神的ストレスや刺激の強い食べ物の摂取などにより、大腸が痙攣(けいれん)して腸管が細くなり、便の通りが悪くなったことが原因で起こります。
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■直腸性便秘(単純性便秘):
便意を無理に抑える習慣が続くことが原因で起こるもので、便意が起きにくくなり、便が直腸内に溜まっている状態です。 |
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