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HOME >> こころの健康 >> 具体的な症状例 >> 疲労・倦怠感
不眠症 疲労・倦怠感
 疲労・倦怠感は、長時間の労働や睡眠不足などによって起こるものと、病気の症状のひとつとして現れてくるものがあります。また、心労・精神的ストレスも影響するため、これらが蓄積して起こるものもあります。





身体がだるい・肩がこる・気力がでない・頭痛がする・集中力が欠ける etc…

 このような症状は、日常の中で誰しもが感じるもので、多くは休養をとることで回復する傾向があります。しかし、原因不明の疲労は半年以上続く場合は、病気のシグナルの可能性があります。このようなときは、必ず医師の診断を受けてください。



 東洋医学からみると、からだに元気をくれる源は気であり、これが体内に満たされていれば、心身ともに元気に過ごせることができます。しかし、気が不足すると疲れやすくなり、ひどくなると気力まで失われることもあります。

 疲労のタイプとしては、次のような3つのタイプに分類されます。




【気虚(ききょ)タイプ】

徴:顔色が悪い・身体が重い・眠れない・休めば回復する

 このタイプは、活力のエネルギー源である気が不足することが原因で起こるもので、疲労の中では、もっとも多くみられるタイプです。
 気を不足させる原因としては、過労・精神的ストレス・加齢・長引く病気・虚弱体質などが挙げられます。このような状態が長く続くと、気が消耗されてしまい、身体を動かすパワーや元気がなくなってしまうため、身体が重くなり、顔色も悪くなってきてしまいます。また、精神的ストレスや心労がさらに強まると、抑うつ感や不眠などの症状も伴って現れていきます。
 消耗された気を補うには、十分な休息が必要です。栄養のあるものを食べて、ぐっすり眠れば、消耗された気が回復していきます。

【痰湿(たんしつ)タイプ】

特徴:全身がだるい・運動不足・動くと息切れがする

 このタイプは、食べ過ぎや運動不足により食物を消化・吸収する脾(ひ)の働きが弱まり、体内に痰(たん)が生じたことが原因で起こります。
 痰(たん)とは、過食・運動不足により生じた余分なコレステロールを指します。痰が体内に蓄積されてくると、体内の気の流れを悪くしてしまうため、だるさや疲労感が現れてきます。また、だるいからといって動かないでいると、倦怠感が増してさらに動きたくなくなってきてしまいます。
 このような倦怠感は、太っている方に多くみられる傾向があります。だるいからといって動かないのではなく、こまめに身体を動かしたり、食事も腹八分目にするなどして気を付けていけば、だるさも解消されていきます。

【脾気虚(ひききょ)タイプ】

特徴:食後にだるくなり、眠たくなる・頭が重くなる・働きすぎ

 このタイプは、胃腸の弱まりにより、気を生成する力が弱いことが原因で起こります。
 そもそも気は、生まれながらにしてもっているエネルギーと食物からの栄養吸収によって作られ、全身を滋養しています。しかし、栄養を消化・吸収する脾(ひ)の働きが弱まると、気の生成が悪くなってしまうため、活力不足となり、だるさや倦怠感が現れてきてしまいます。また、弱まった胃腸で食べ物を消化しようとするため、気が消耗され、だるさが食後に現れるのが特徴としてみられます。



○効果のあるツボ

中脘(ちゅうかん)手三里(てさんり)足三里(あしさんり)

○タイプ別のオススメツボ

気虚(ききょ)タイプ:消耗された気を補い、身体に元気を与えます。
 気海(きかい)関元(かんげん)

痰湿(たんしつ)タイプ:弱まった胃腸の機能を高め、痰を除去します。
 豊隆(ほうりゅう)陰陵泉(いんりょうせん)

脾気虚(ひききょ)タイプ:弱まった胃腸の機能を高め、気の生成を助けます。
 中脘(ちゅうかん)三陰交(さんいんこう)

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