【気虚(ききょ)タイプ】
特徴:顔色が悪い・身体が重い・眠れない・休めば回復する
このタイプは、活力のエネルギー源である気が不足することが原因で起こるもので、疲労の中では、もっとも多くみられるタイプです。
気を不足させる原因としては、過労・精神的ストレス・加齢・長引く病気・虚弱体質などが挙げられます。このような状態が長く続くと、気が消耗されてしまい、身体を動かすパワーや元気がなくなってしまうため、身体が重くなり、顔色も悪くなってきてしまいます。また、精神的ストレスや心労がさらに強まると、抑うつ感や不眠などの症状も伴って現れていきます。
消耗された気を補うには、十分な休息が必要です。栄養のあるものを食べて、ぐっすり眠れば、消耗された気が回復していきます。
【痰湿(たんしつ)タイプ】
特徴:全身がだるい・運動不足・動くと息切れがする
このタイプは、食べ過ぎや運動不足により食物を消化・吸収する脾(ひ)の働きが弱まり、体内に痰(たん)が生じたことが原因で起こります。
痰(たん)とは、過食・運動不足により生じた余分なコレステロールを指します。痰が体内に蓄積されてくると、体内の気の流れを悪くしてしまうため、だるさや疲労感が現れてきます。また、だるいからといって動かないでいると、倦怠感が増してさらに動きたくなくなってきてしまいます。
このような倦怠感は、太っている方に多くみられる傾向があります。だるいからといって動かないのではなく、こまめに身体を動かしたり、食事も腹八分目にするなどして気を付けていけば、だるさも解消されていきます。
【脾気虚(ひききょ)タイプ】
特徴:食後にだるくなり、眠たくなる・頭が重くなる・働きすぎ
このタイプは、胃腸の弱まりにより、気を生成する力が弱いことが原因で起こります。
そもそも気は、生まれながらにしてもっているエネルギーと食物からの栄養吸収によって作られ、全身を滋養しています。しかし、栄養を消化・吸収する脾(ひ)の働きが弱まると、気の生成が悪くなってしまうため、活力不足となり、だるさや倦怠感が現れてきてしまいます。また、弱まった胃腸で食べ物を消化しようとするため、気が消耗され、だるさが食後に現れるのが特徴としてみられます。 |