スタッフコラム　13

仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。

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院長日記。不定期に
更新しています。

～院長日記番外編～

スタッフの日記です。不定期にUPしてまいります。

vol.13(2009/8/1)

　去る5月20日、東京ビックサイトで開催された美容の展示会《ビューティーワールド　ジャパン》へ行ってきました。
　これは、美容やスパ・ウェルネスビジネスに関わる全ての商品・サービス・情報・技術が集う展示会です。展示物は、化粧品・美容機器・サロン備品・ネイル製品・ダイエット関連製品など様々で、広い会場をテーマ別に分けてそれぞれ展示されていました。
　来場者は、エステティシャン・ネイルサロンスタッフ・理容師・美容師・医療関係者・ホテル関係者など幅広い業種の方々が来ていました。やはり、各方面の美容関係者が多く来場しているためか、会場全体は華やかな雰囲気で、各会場ではたくさんの人で賑わっていました。
　また、展示だけでなく併催イベントやセミナーなども開かれているため、内容がとても充実している展示会です。
　
　実は、私はこの中で行われている《美容鍼灸》の講演を聴きに行く目的で、毎年足を運んでいる常連です（笑）。
　この日は、展示会の最終日ということもあり、講演会場にも大勢の人がいましたが、私はなんとか席を確保することができました。そして、講演が始まる頃には大勢の立ち見の方達が・・・！！席を取れた私はラッキーでした。

　さて、この講演の講師は日本における美容鍼灸の第一人者、鍼灸師の北川毅先生です。
　美容鍼灸とは、「美容（きれいになること）を目的とする鍼灸治療」で、学問としては「中医美容学」（中国伝統医学（中医学）の中で確立された美容専門の学問）というものに属し、この中で「鍼灸」「按摩」「漢方」「食療（一般には「薬膳」と呼ばれる食事療法）」「気功」といった手法が美容法として行われています。
　この中医美容学で目標とする美しさは「健康の上に成り立つ美しさ」とし、これは、外見的・表面的な美しさだけではなく、人体の機能的な美しさや精神的な美しさを追求することを指します。そのため、美容の範囲を限局せず、顔面部・毛髪・体幹部・四肢（手足）など全身をみていきます。このように全体的に症状をみていくことで心身の健康を高め、「健康」によってはじめて実現する「美しさ」が引き出されていきます。
　近年、これらは化学物質の投与や外科的手術を主要な方法とする西洋の現代医学を補完・代替する医療として、非常に注目されている分野です。私は、この講演が始まった頃から聴きに行っていますが、最近の講演を聴いている人をみると、私と同じ鍼灸師などの医療従事者よりも、エステテッィク・スパなどのサロン関係者やホテル関係者といった異業種の方が多く見受けられました。これは、《美容鍼灸》の需要が伸びている現れだと思います。

　「美」の意識は、年々めまぐるしく変化しています。雑誌・テレビなどでも、「内側からの美しさ」「インナービューティー」などの言葉があるように、最近は「外見だけの美しさ」より、「健康」に裏付けされた「美しさ」が取り上げられています。
その中で、美容鍼灸は美容法であると同時に健康を維持するための養生法であるため、時代に合っているものだと今回の講演で実感しました。
　また、西洋の文化・医学が中心の「美容」分野で、東洋医学の「鍼灸」が注目されていることに、鍼灸師としての“嬉しさ”と、今後の可能性を感じました。
　美容鍼灸の特徴は、「美容」と「健康」の両面を一緒にみていけることです。
それは、私達の最大の武器～鍼灸～で取り組むことができるものであり、鍼灸師だからこそできる分野だと確信しています。
　今後、美容鍼灸が広まる中で、私達が予想もしないようなニーズがでてくることもあるかと思いますが、それらに柔軟に対応していくことで、更なる可能性が広がっていくと思います。これからの「美」の意識・時代のニーズなど様々な「変化」を受け入れながらも、私が“鍼灸師”として美容（美容鍼灸）に取り組む意義だけは変わることなく持ち続けていきたいと思います。
そして、美容鍼灸を通じて、皆様に「美」と「健康」の維持・向上を提供できるよう、私自身も精進して参ります。

平成21年8月1日

仁鍼灸治療院　鍼灸師　向後　ひとみ

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