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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> スタッフコラム >> vol.29 (2015/2/9) |
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院長日記。不定期に
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〜院長日記番外編〜 |
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スタッフの日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.29 (2015/2/9) |
【坐骨神経痛について】 |
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坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは病名ではなく、「腰部脊柱管狭窄症」や「腰部椎間板ヘルニア」等の疾患が原因となって、坐骨神経が圧迫され、主に※お尻〜太ももの後ろ側にかけてシビレや痛みが引き起こされる症状です。
程度や範囲は様々で、軽いシビレから歩くのも困難なほどの激痛状態になる場合や、足先までの広範囲にシビレを感じる場合もあります。重症になると、排尿や排便のコントロールもままならなくなることもあります。
※(坐骨神経は、腰の第4と第5腰椎間と、第1〜3仙椎間から出た神経が枝分かれして一つの束となった神経で、末梢神経の中では最も太く、えんぴつ程の太さがあります。腰〜お尻〜太ももの後ろ〜膝のあたりから、脛(すね)と脹脛(ふくらはぎ)に大きく分かれ、末梢までは1m以上あるとても長い神経です。)
原因となる疾患
坐骨神経痛を引き起こす主な疾患には、以下のものが挙げられます。
『腰椎椎間板ヘルニア』
状態: 背骨の骨と骨の間にある椎間板が飛び出した状態。この椎間板が神経を圧迫することでシビレや痛みを引き起こします。特徴として、前かがみの姿勢で痛みが増強されます。
『梨状筋症候群』
状態: 坐骨神経はお尻にある梨状筋の下を通って下行しています。この梨状筋が硬くなったり肥厚することで、坐骨神経を圧迫して、痛みやシビレを引き起こします。
『腰部脊柱管狭窄症』
状態: 神経が通る骨のトンネル(脊柱管)が狭くなっている状態。原因の多くは加齢によって起こる骨の変形や変性によるものです。身体の上体を後ろに反らすと、脊柱管がさらに狭くなり、神経が圧迫され痛みが増します。
その他に『腰椎分離症』『腰椎すべり症』『腰椎分離すべり症』などの疾患でも坐骨神経痛の症状が現れることがあります。
原因疾患に繋がる生活習慣
上記の疾患に繋がる要因は様々ですが、日常生活から考えられるものとしていくつか挙げられます。
●仕事内容や姿勢
デスクワークや車の運転など長時間に及ぶ同じ姿勢や、重い物を持ち運びする職業などは、日常的に腰に負担が掛かり、筋疲労や骨の変性などが起こりやすくなります。
●運動不足
運動不足から、腰回りの筋力や柔軟性が低下することで、腰椎(腰の骨)に負担がかかり、原因疾患に繋がりやすくなります。また、体重の増加も腰への負担を大きくさせます。
●喫煙・過剰なアルコール量
喫煙は血管を収縮させ、末梢への酸素や栄養が届けられず筋肉を硬くさせます。また、大量のアルコール摂取を続けると、二日酔いの原因物質ともされる「アセトアルデヒト」が発生し、神経を刺激して痛みを発生させることがあります。
これらに加えて、冷えや加齢による骨の変性、変形なども原因疾患に繋がる要因です。様々な要因が重なることによって症状を引き起こします。
東洋医学的な捉え方
東洋医学では坐骨神経痛の症状を『痺症(ひしょう)』と呼びます。
“痺”とは、“詰まって通じない”という意味で、身体の生命活動に必要な※「気・血・津液(水)」というエネルギーの流れが詰まってしまうことで、痛みやシビレの症状として現れると考えています。
坐骨神経痛の他にも、リウマチ、変形性関節症、五十肩、痛風なども痺症の分類になります。
※気・血・津液(き・けつ・しんえき)とは身体にとって必要なエネルギーです。これらが身体を循環することによって健康な状態を保っています。
気:身体を動かすエネルギー
血:身体にとって必要な栄養や潤い
津液(水):血以外の体液で身体を潤す働きをする
痺症の原因
痺症が起きる原因として、主に以下のようなタイプに分けられます。
●外邪の影響を受けたタイプ
外邪とは身体の“外部”から侵入して、身体に悪影響を及ぼすものを言います。自然界の気候の変化が強すぎると、これらが時として外邪となり不調を引き起こします。
外邪には『風邪 寒邪 暑邪 湿邪 燥邪』があり、これらの中では風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)や湿邪(しつじゃ)の影響で痺症が起こると考えます。
風邪(ふうじゃ)……他の邪と結合し、痛みを増悪させる。また、痛みや症状が現れる場所が一定ではなく移動しやすい。
寒邪(かんじゃ)……身体を冷やし、筋肉や気血の巡りを悪くする。
湿邪(しつじゃ)……じめじめとした湿気が身体に留まり、気血の巡りを悪くして重だるさや痛みを招く。
●気血が滞ったタイプ
気が滞ることを気滞(きたい)、血が滞ることを?血(おけつ)と言います。こうした状態になると次のような症状を引き起こします。
<症状>
気滞(きたい)……筋肉の張りや硬さが強いところに痛みが起こる。
?血(おけつ)……持続的に同じ場所がチクチクと刺すように痛む。
●気血が不足したタイプ
ストレスや病気などで体力が消耗することを、気血の不足と言います。この状態になると、エネルギーが必要な所へ行き届かなくなる為、痺症の場合は足にシビレや冷えが生じます。その他の症状として、息切れや倦怠感、筋肉の疲労感などを感じることもあります。
坐骨神経痛と五臓の関係
五臓である、肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)は、“気血津液”をつくり、蓄える働きをしています。それぞれの臓は互いに関連し合って、身体の各部分を調節しています。
五臓の中では、坐骨神経痛と関連するものとして、骨や足腰に関わる腎と筋肉に関わる肝が挙げられます。
●腎は腰との関係が密接
腎は成長・発育・生殖に関わる働きをする臓腑です。腎は骨との関係がとても密接で、脊髄、末梢神経の働きにも関わるため、腎のエネルギーが不足すると、これらの働きが悪くなって痛みや痺れや痙攣などを引き起こします。
●肝は筋肉との関係が密接
肝は気血の運行の働きをしています。また、筋肉とも深い関わりを持ち、筋肉の円滑な運動機能を維持する働きもしています。そのため、手足のしびれや麻痺などは、肝の働きの異常で起こると考えます。
まとめ
坐骨神経痛の原因は上記にあるような日常の“生活習慣”や“環境”が大きく関係しており、腰周りの筋肉や骨への強い負担がかかることで各疾患へと症状が進行し、痛みやシビレを引き起こす状態となります。
これらの症状に対して、鍼灸治療では硬くなった筋肉の緊張緩和や血流改善を目的とした局所治療に加え、東洋医学から診た『痺症』の症状に対しては、「不足している気血を補う」「滞っている気血の通りを良くする」といった気血を調整する治療も行っていきます。
これは、表面的に現れている症状だけではなく、その症状を引き起こす根本的な原因に向けて治療する東洋医学の特徴でもあり、気血を調整することで全身のバランスを整えて、身体を本質から改善することを目指しています。
また、坐骨神経痛や腰痛のような表面的に現れる症状にも、それらを引き起こす背景(ストレスや精神面など)があると考えています。様々な視点から症状を分析すること、患者さんとのお話しからあらゆる繋がりをみつけることを大切にして、治療と共に日常生活の中で改善に繋がるケア方法やアドバイスもお伝えしていきたいと思います。
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平成27年2月9日 |
仁鍼灸治療院 鍼灸師 内堀真樹 |
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