仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。
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J's diary(院長日記)
院長日記。不定期に
更新しています。
スタッフからコラム(不定期)
Field of dreams〜院長日記番外編〜
石岡院長の高校時代の野球の物語です。
番外編として新登場!!
EP-16 (2007/5/19)
 春季大会ブロック予選が始まる直前の日曜日、この日は習校グラウンドに他の2校を招いて最終の練習試合、トリプルヘッター(3校総当たり)を行いました。一つは県内のI高校、もう一校は巨人の阿部捕手の出身校でもある都内の強豪Y学園です。
 当時、野球部では練習試合の年間予定表なるものが日程入りでありました。多少は相手校が変更となったりスポット的に試合が組まれたりすることもあるのですが、部長・監督が相談しておおよそ一年の計画を前もって立てているのです。これは毎年始め頃に公開され我々部員も見ることが出来ました。
 後に聞いた話ですが習校は練習試合の相手選びにあまり苦労していなかったらしく、ほとんどが申し込まれてのもので、こちらからお願いするのは年間2〜3校くらいだったそうです。重複した時などはむしろ選べる側だったりもする訳で、これも過去に輝かしい実績を残したOB達のお陰ですね。感謝しなくては…。

 私も年の始めに予定表を見たときから、実はこの日のトリプルヘッターを心待ちにしていました。何故ならこの日対戦する2校には、それぞれ一人ずつ中学校時代の野球部で同僚だった友人がいるからです。最初に予定表を見たときは、「それにしても同じ日なんて」とあまりの偶然にビックリしました。
 特にY学園のS君は中学時代、野球部のキャプテンをしていて私とはクラスも同じで仲の良い友人でした。さらに習校に対して浅からぬ因縁が…。

 実は当時、S君も第一志望は習校でした。というか“習校野球部でした”と言う方が正しいかも知れませんね。当然、入試も受験したのですが残念ながら入ることが出来なかったのです。高校入学前は二人で習校野球部の練習を見に行ったり、「一緒に習校で甲子園行こうな!」などと話していたので、私もその時はとても落胆しました。合格発表も二人で見に行きましたが、帰りの電車は何となく気まずい雰囲気で無言だったことをふと思い出しました。お互い高校に入ってからは忙しい毎日だったこともあり、会うことはおろか電話すら出来ていなかったので私は久々の再会をとても楽しみにしていました。

 その日のスケジュールは次の通りです。
  第一試合:習志野対Y学園(9:00〜)
  第二試合:Y学園対I高校(11:30〜)
  第三試合:習志野対I高校(14:00〜)

 当日、朝7時過ぎからグラウンドに出て準備とウォーミングアップをしていると、しばらくしてY学園が到着しました。S君を探すと…いました、いました、20人くらいの集団の中に確かにS君の姿を見付けました。少し遠目だったのですがまさか手を振る訳にはいかず、何となく目で合図を送ると彼も気が付いたようで、軽く微笑みながら小さく“サッ”と手を挙げてくれました。

 第一試合は予定通り9:00に始まりました。私は6番レフトで先発出場、S君は控えでした。試合は終始習校が優勢、7-1でうちが勝ち、私もフル出場しての2安打とまずまずの結果でした。S君はゲーム終盤に交代でサードの守備から入り、1打席だけバッターボックスにも立ちましたが内野フライでした。

 すでに第一試合の途中にはもう一校のI高校も到着していて、グラウンドの隅でアップを繰り返していました。その中にはもう一人の友人、H君の姿もありました。
 二試合目はY学園(S君)とI高校(H君)の試合です。この休憩の間に我々は軽めの昼食を取り、その後は途中までゲームを観戦することができます。中学時代の友人同士がする試合を端から見るのもまた不思議な感覚でした。
 その試合が始まる前、私はグラウンド内にあるトイレに用を足しに行ったのですが、そこで更なる偶然が起こりました。申し合わせた訳でもないのにゲーム前のS君とH君もちょうどトイレにやって来て私達3人は鉢合わせしたのです。
「オォッー!元気?」

 不意に突然再会したりすると人の第一声ってこんなもんです。真っ黒に日焼けして野球をしているくらいですから“見りゃ分かるだろう”って感じですが…。
 それにしても同じ日に3校の試合が組まれたことにもビックリしましたが、こんな偶然にもビックリです。ゲーム前であまり時間がなく、ゆっくり話すことは出来ませんでしたが約一年ぶりの再会に当時を思い出して懐かしさが込み上げてきました。

 二試合目はY学園が勝ちました。この試合はS君もH君もともにフル出場していたので観戦もなかなか楽しめました。
 最終三試合目はうちとI高校です。この試合も私はレフトでフル出場、打順は一つ上がって5番でした。H君はゲーム開始時控えだったのですが、私が打席に立つとやたらとベンチから野次を飛ばしてきました。「このバッター、カーブ打てないよ!」とかストライクを見逃すと「その球だったんじゃないの?」etc…。
 しかし、そんな野次も何のその、私はすこぶる絶好調で二塁打2本、ヒット2本、四球ひとつで4打数4安打と大当たり、試合も快勝でした。セカンドで途中出場したH君と二塁ベース上で…、
私:「カーブも打てるようになったでしょ?」
H君:「大当たりだね。今年習校強そうじゃん。」
私:「そうだね。今年は行くよ。」そんな短い会話を交わしました。

 こんな感じで久しぶりの再会、懐かしい一日は終わりました。Y学園は三試合目の途中で帰り、H君ともゲーム後はお互い話す時間もありませんでしたが、みんなそれぞれ違う環境で野球をしていても目指すところは一緒なんだなと再認識させられた一日でもありました。

 間もなく春季予選が始まります。東京都は強豪も多く大変ですが、S君にはぜひレギュラーを勝ち取って甲子園に行って欲しいと思いました。ただH君には行ってもらうと困りますね。なにせうちと同一県内ですから。

To be continued…
 2007/5/19 S.Ishioka wrote
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