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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> スタッフコラム >> EP-22 (2007/8/19) |
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院長日記。不定期に
更新しています。 |
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スタッフからコラム(不定期) |
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石岡院長の高校時代の野球の物語です。
番外編として新登場!!
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EP-22 (2007/8/19) |
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春の県大会が終わり、再び練習に明け暮れる毎日が始まりました。
結局県大会は戦前の予想どおり、我々も歯が立たなかったCho商業が圧倒的な強さで千葉県を制しました。今夏も間違いなくダントツの優勝候補となりそうです。
やはりここを倒さなければ甲子園への切符は手に入らなそうですが、その壁はとてつもなく高いということをチームの皆も十分感じていたようです。その証拠に練習は前にも増して厳しく激しいものでしたが、みんな目の色が変わり、“一心不乱”練習に打ち込んでいるようでした。
私はと言うと…。祖父が亡くなり周囲もしばらくの間バタバタとしていましたが、いつしかチームのムードに流されるように野球に明け暮れ、夜遅くまで練習に没頭する毎日となっていました。
これから夏の予選までは一年の中で特に練習も厳しく大変な期間でもあります。さらに強化合宿あり、練習試合も数多く組まれて遠征も増えます。
それ故にこの期間はチームの技量や戦術、メンタル面も一番“伸びシロ”がある時期でもあります。もちろんそれはどこの高校も同じで、特に強豪校と呼ばれるところはこの時期にグッと実力を上げてくるようです。
よく春の選抜甲子園大会は初出場の高校が出やすい傾向にあると言われます。逆に夏の甲子園大会は古豪や強豪校が数多く出てくるようです。これには理由があります。
夏に主力の3年生が抜けるとチームは1・2年生が中心になります。多くのレギュラーが抜けた直後はどのチームもまだそんなに実力差は歴然としていないのです。春の甲子園はちょうどこの時期に始まる秋季予選の結果をもとに選抜されますから、ある意味多くの高校にチャンスがあると言えます。
これが約一年経ち、夏の予選頃になると総じて層の厚さや練習量、練習環境に勝る強豪校や伝統校がチーム力を付けてくるのです。夏の甲子園大会にお馴染みの高校が比較的多いのはこのためだと思います。
そんなある日の土曜日、練習を終えた私達2年生は誰かが持ってきた一枚のスポーツ新聞を部室で広げ、ある話題に皆で盛り上がっていました。
そのスポーツ新聞には大きな活字でこう書かれていました。
「魔球!ナックル!N川!(人の名前です)」その横に少し小さくW実業(高校名です)。
実は翌日の日曜日は遠征しての練習試合が組まれていました。相手は東東京のご存知W実業です。そう、まさにいま夏の甲子園大会真っ盛りですが、ちょうど一年前、大いに盛り上がったあの“ハンカチ王子”の母校です。
その新聞に書いてあった記事は、明日おそらく対戦するであろうW実業のエース(N川君)が高校生ではとても珍しい“ナックルボール”を投げるというものでした。(プロでもほとんど見かけません)
“ナックルボール”とはピッチャーが投げるほぼ無回転のボールが、打者の手元まで不規則に変化しながら(ユラユラと揺れながら)落ちてゆく変化球です。さらにこの球はバッターはもちろんこと投げている本人も予測できない変化をする球なのです。
「おいおい明日のピッチャー、ナックル投げるってよ。」→「マジ!?」
「ナックルなんてゲームでしか見たことないけど…。」→「そりゃ無理だ…。」
みんな怖いもの見たさなのか、呆れちゃったのか?以外に楽しみにしている様子でした。
翌日の遠征は珍しく電車で移動でした。監督とは別行動だったのでメンバー全員で集合し、道具その他の大荷物を抱えてW実業のグラウンドがある最寄り駅へと向かいました。
駅から現地までは徒歩で行くことになっていました。グラウンドまでの地図はキャプテン(3年生)が持っている筈です。
一人の上級生:「○○!(キャプテンの名前)ここからどう行くんだ?」
キャプテン:「ヤバい、地図忘れた。」一同エッー…。
駅はまだ朝早いこともあり人影もなく閑散としています。我々が路頭に迷っているとそこに救世主が…。駅前のコンビニから出てきたいかにも高校の野球部といった学ラン姿の彼、(我々と同じ匂いがします(笑))学帽には“W”の文字!
“間違いない!W実業の野球部員だ!”キャプテンがその人物に駆け寄りました。
キャプテン:「すいません、W実業の野球部の人ですか?」
学ランの彼:「そうです。」ラッキー!
キャプテン:「今日練習試合をすることになっている習志野です。グラウンドまで案内してもらっても良いですか?
学ランの彼:「いいですよ。」ホッ…。
そこから彼を先頭に私達はゾロゾロと歩き出しました。道すがら上級生の一人が彼に質問をしました。
「新聞に出ていたけどW実業のエースはナックル投げるんでしょ?」(オイオイ、直球で聞くね)すると彼は…。
「エッ?ナックル?そんなの聞いたことないけど。」??…。まさかガセネタ!?
また新聞も大袈裟な…。魔球とか書いちゃって。我々はちょっとガッカリ、でも何となくホッとしたというか皆どこかにやけている感じでした。
駅から歩き始めて10分くらいで無事グラウンドに着きました。すでに到着していた監督は我々に向かって、「オイ!遅いな。何やってんだ。早く着替えろ!」マズイ、ちょっと怒り気味です。
W実業の部員に案内された建物の中で私達は急いで着替えを済ませ、早速アップを開始しました。
今日はこのグラウンドで午前午後に一試合ずつ行います。ダブルヘッターでは通常、一試合目はお互いベストメンバーで対戦することが暗黙の了解となっています。逆に二試合目は文字通り練習の意味合いが強く、控えの選手が出たり、監督がテスト的に選手を試したりします。
両校共に準備が整い、ついに一試合目の開始です。習校は先攻で私は7番レフトで先発出場でした。
私達も注目していたW実業のエース背番号1番がマウンドに立ち、投球練習を始めました。そのピッチャーに視線を向けると…。
「ん!?」「んん?」習校ベンチの選手みんなが一瞬その目を疑いました。
「あれ、朝の…、コンビニくんじゃねぇの?」
To be continued…
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2007/8/19 S.Ishioka wrote |
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