仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。
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J's diary(院長日記)
院長日記。不定期に
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スタッフからコラム(不定期)
Field of dreams〜院長日記番外編〜
石岡院長の高校時代の野球の物語です。
番外編として新登場!!
EP-26 (2008/6/17)
 季節も梅雨にさしかかり、独特の雰囲気が漂う時期になって来ました。我々高校球児にとって最大のイベントである“夏の甲子園大会県予選”を間近に控え、徐々に緊張感も高まってきて、梅雨のどんよりとした空のようにどこか重苦しい感じです。
 例年どおりこの時期の練習試合では夏のメンバーやレギュラー争いをかねてテストが繰り返され、ひとたびも息を抜けません。

 “メンバー選び“と云えば聞こえも良いのですが、要はベンチ入りの選手を決める”ふるい落とし“です。特にメンバー18人に入れるかどうか…という当落線上にいる選手にとっては毎日が厳しい戦いです。以前、この”Field of dreams“のEp-4でも触れましたが、毎年この時期には様々なドラマがあります。

 特に3年生にとってこの“最後のアピール”は苦しい三年間が報われるかどうか…、という自分自身との戦いでもあります。その時は皆、いつも以上に必死で自分を監督にアピールします。
 それはそうです。私もクラスメートが放課後楽しそうに遊んでいたり、ファッションに気を使ったり、女の子とデートをしているのを見て確かに羨ましく思うこともありました。(年頃ですから…笑)
 こっちは丸坊主だし、着るものといったら学ランとユニフォームくらい…。バットは毎日握っているけど、女の子の手を握るなんて…(笑)。
 いくら野球が好きでもそれだけでは頑張れません。毎日遅くまで泥まみれになってボールに飛びつき、吐くまで走るのもすべては甲子園に行くため、最後になるかも知れないベンチに入るためなのです。(ひがみ半分、そう言い聞かせているのかも知れませんが…。)

 自分はと云うと、去年の今頃(一年生)は毎日の練習についていくのが精一杯で、「夏の大会でメンバー入りする!」とか「レギュラーとるぞ!」なんてとても考える余裕がありませんでした。しかし、ずっと試合に出ている今年は明らかにモチベーションも違っていました。現時点のレギュラーメンバーは我々二年生が中心で若かったのですが、チームのムードはとても良くて、「今年は行ける!」そんな自信も感じていました。
 しかし、安心はしていられません。チームが勝つことが一番ですが、皆、ベンチ入りに必死なのでまずはチーム内の競争に勝つことです。一緒にツライ練習を頑張ってきた仲間ですがライバルでもあり、少し複雑な心境もあります。

 “プレッシャー”
 スポーツではとてもよく耳にする言葉です。ゲームの中で特に重要な局面に遭遇すると選手は「プレッシャー=重圧」を感じることがあります。強いプレッシャーのかかる状況では、普段簡単に出来ているはずのプレーができないこともあります。
 以前、ある雑誌で現レッドソックスの松坂投手が「自分はプレッシャーを感じたことがない」と話している記事を見たことがあります。同じようにスポーツ選手の中には「そういう場面はかえってワクワクする」とか「オイシい場面が来た」と感じる人もいるそうです。確かにそう感じられればアスリートとしてこんなに良いことはありませんね。

 しかし、本当にプレッシャーを感じない選手なんているのでしょうか?私は誰でも少なからずプレッシャーは感じていると思います。
 スポーツに限ったことではありませんが、人は大事な場面になればなるほど「確実にそれを遂行しなければ」という気持ちが強くなります。やがてそれは「失敗してはいけない」という思考に変わり、そして肉体に影響を及ぼすのです。身体に対してストレッサー(ストレス)が働き、交感神経を刺激して血管を収縮させ、血流が減少して筋肉を強張らせます。
 仮にプレッシャーが“負の思考”によりもたらすものだとしたら、前述のプレッシャーを感じない人達は、強靭な精神力か或は究極の(?)メンタルトレーニングで“負の思考“を”正の思考=プラス思考“に変えているのではないでしょうか。

 よく「プレッシャーを楽しめ」などと言われますが、なかなか口で言うほど簡単にはいきませんね。私も現役時代は今で云う“メンタルトレーニング”的なものやイメージトレーニング(プラスの結果のイメージを持つ)などもしましたが、そうそう変わることは出来ません。というか…自分の場合は緊張するというよりも、余計な力や気合いが入り過ぎて空回りしていることの方が多かったようです(笑)。

 監督にもよく怒られました。「バカヤロー!打つ前に力使ってどうするんだ!」とか「バットは柔らかく握れ!」とか…。
 リラックスして構え、インパクトの時だけ一点に集中してパワーを込める。これは野球に限らず全てのスポーツに共通していえる動作です。サッカーのシュートしかり、ゴルフのスイングしかりです。しかし、頭で解っていてもやはり身体には余計な力が入ってしまいます。一流選手は皆、そのリラックスを生み出すために実に効率的なスタイルを持っています。
 分かりやすい例えはご存知イチロー選手です。打席で構えている時には常に小刻みに身体を動かしています。(日本のプロ野球ではヤクルトの青木選手もそうですね)これは明らかに準備段階でのリラックスを重要視しているのだと思います。

話しが少し逸れてしまいましたが、監督はきっと練習試合の中でプレーだけでなく、そういうハートの部分も見ていたのでしょう。「こいつは大事な場面で力を発揮できるのか?」とか「いつも通り平常心でプレーできるのか」といった具合に…。

 この時期の1〜2ヶ月間、我々はこんな毎日を過ごしながらいよいよ県大会目前最後にして最大の難関、“地獄の大会前強化合宿”へと突入するのでした。

To be continued…
 2008/6/17 S.Ishioka wrote
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