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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> J's diary(院長日記) >> vol.22(2008/4/15) |
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スタッフからコラム(不定期) |
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〜院長日記番外編〜 |
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石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.22(2008/4/15) |
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平成20年4月17日、当院もお陰さまで開院4周年を迎えることとなりました。これもひとえに近隣医院の諸先生方、関係者の皆様、そして何より至らない点も多々ある我々をいつも温かい目で見守って下さる患者様のお陰です。
この場を借りまして心より御礼申し上げます。
今年の冬は都心にも雪が降りました。延べにして4〜5日間くらいだったでしょうか…。1〜2日はしっかりと「積雪」と呼べるほどの降雪もありましたね。私の大好きなスキーも比較的長くシーズンを楽しめたので「今年の冬は寒いのかな?」と思っていましたが、3月後半からは一気に温かくなってきました。
皆様、今年はお花見に行かれましたか?
東京都心では春の陽気となった3/22に静岡市、熊本市とともに全国のトップを切って桜(ソメイヨシノ)が開花しました。東京都心では平年より6日早い開花で、これは昨年に続き2年連続だそうです。
春の訪れとともにこの季節は様々な物事の始まりでもあります。親しい友人や思い入れのある場所とのお別れは寂しさもありますが、それはまた新たなスタートでもあります。
街には新一年生や新社会人が真新しい制服やスーツに身を包み、颯爽と歩いている姿を見かけます。そんな時、私もふと新たなスタートを切った4年前を思い出してしまうことがあります。
日本経済に目を向けると“生活・健康・治安”といった我が国の抱える諸問題が毎日の紙面を賑わしています。道路特定財源に伴う暫定税率の問題、穀物・原油価格高騰に伴う物価上昇の問題、食の安全性の問題、相変わらず頻発する凶悪な事件etc…。
どれも我々の日常生活に直結する大変な問題です。各法案において国会は停滞し、政局は大いに混乱しているようですが、どこか“政党の都合”というか“政治的な論理”が優先されているようで、肝心な“国民の総意”がないがしろにされている気がするのは私だけでしょうか。
政治家の方々にはぜひ私達一般消費者の目線に立った議論、諸外国に対しては強く主張する姿勢、そして我々国民が納得できる着地点を見いだして欲しいと思います。
さらに忘れてはいけない大きなテーマがもう一つあります。すでに4月1日よりスタートしている「後期高齢者医療制度=(長寿医療制度)」の問題です。ご存知の通り、私達の健康に直結する“医療の大改革”ですから大きな話題となっています。
今から約一年前、やはりこの紙面上“開院3周年を迎えて…”の中で「少子高齢化に伴う国民医療費高騰」の話題に触れました。
“すでに病医院の診察料や薬剤費報酬の引き下げ、高齢者自己負担額引き上げなどの策を講じてはいるものの短期的・対症療法的の感が否めず、今後の医療制度改革の中では更に中長期的な抑制策が不可欠との見解がある”とも文中に書きました。
現在、この制度については様々なメディアで報道がなされ波紋をひろげています。
この“後期高齢者医療制度”とはどのような制度で、また私達の生活や健康にどのような影響があるのでしょうか。まずその内容を簡単に書いてみます。
1.高齢者医療が「老人保健制度」(旧制度)から「後期高齢者医療制度」という独立した医療保険制度へと移行した。大きな変化の一つとして、旧制度ではその財源が国や都道府県、各自治体の負担金および各健康保険組合の拠出金により運営されていたのに対し、現行制度ではその財源の一部を被保険者個人単位で課されることになる。
2.保険者は都道府県を単位とする広域連合。被保険者は区域内に住所を有する75歳以上の方と、65歳以上75歳未満で一定程度の障害のある方。
※新制度加入後は今まで加入していた市町村の国民健康保険や、勤務先の健康保険等の被保険者ではなくなる。
3.保険料は被保険者ごとに算定され広域連合単位で決定する。徴収方法は特別徴収(年金から天引き)が基本で、それができない者は普通徴収となる。
少子高齢化の進展等により医療財政負担は右肩上がりに増加してきました。年齢や窓口負担の引き上げ等を行ってはきましたが有効な手段とはならず、なおも増え続ける高齢者医療費の負担を抑えるために今回の制度が設けられた訳です。
創設の根拠は次の通りです。
【国民皆保険を維持しつつ、医療保険制度を将来にわたって持続可能としていくため、これからの高齢化社会に対応する仕組みとして、各世代の負担を明確にし、公平で分かりやすい独立した医療制度である必要がある。】
しかし、一方では次のような厳しい意見も聞かれます。
○高齢者の切り捨て??○
旧制度の目的に明記されていた「健康の保持」は削除され、代わりに「医療費の適正化」と「国民の共同連帯理念」を追加している。これは高齢者の生命や健康よりも、国の医療財政抑制に重きをおいたものではないのか?
○ 将来的な保険料負担率の増加○
現在の保険財源で後期高齢者が負担する保険料は全体の10%。
※ 公費(国・都道府県・市町村):50% 現役世代の特定保険料:40%
今後ますます後期高齢者層は増加する。医療費を削減しても高齢者にかかる医療費は年々増加していくのでいずれ財源は不足する。そのため高齢者負担割合は現在の10%よりも増やさなければならなくなる。さらに高齢者医療を支える現役世代の人口は減少傾向にあることから、この世代も同様に負担額増が予想される。
○ 医療の劣悪化を招く○
高齢者の医療について診療報酬の包括・定額化、医療機関への報酬額の減額なども検討されている。また「かかりつけ医の登録制度」なども検討対象に。これらのことで高齢者にとっては十分な医療内容を保障できなくなる恐れがある。
このような問題点だけを抽出して書くと、この制度自体が「改悪ではないのか?」と見えてしまい少々乱暴かも知れません。
今後議論において多少の修正や変更はなされるでしょう。新しい決まり事はその時代で評価されることもあれば、何年か経った後に初めて意味を理解できることもあります。故に私自身、現時点でこの制度そのものの可否は分かりません。
ただ、“ついにここまで来た”という印象はありますし、正直“これに変わる策がない”というところが本音かな?と感じます。少なくとも現行の制度では公的医療を継続できなくなっていることは紛れもない事実なのです。
現代は“飽食の時代”です。文字通り、食物だけではなく物や娯楽、日常の利便性に至るまであらゆるものが満たされています。
豊かで便利なことは勿論良いことです。しかし、皮肉なことにそれが生活のリズムを崩し、私達の健康を害する様々な要因を引き起こしています。
「生活習慣病」です。数年くらい前からは“メタボリックシンドローム”という単語もよく耳にするようになりました。つい先日、たまたま観ていたTVの特集でも社員の生活習慣病予防のために健康診断の義務化と、それに伴うノルマ・ペナルティーが企業(健保組合)に対して課せられるようになったというニュースが放映されていました。
さらに低年齢層(小中学生)の健康問題も深刻です。過食や運動不足による肥満・糖尿病・高血圧症・腰痛や肩凝り症状など…。一昔前には無縁と思われていたような疾患が近年は子供達に激増しています。
厚生労働省保険局の公表によると国民医療費は年間約35兆円だそうです。このうち生活習慣病(糖尿病・高血圧性疾患・虚血性心疾患・悪性新生物等)の占める割合は30%以上と言われており、その数字は今後さらに増えるだろうと予想されています。
人は誰しも平等に歳をとります。当然、健康への不安やリスクは大きくなりますが誰も進んで病気になりたいとは思っていません。いつまでも健康で元気に人生を謳歌したいと思っているはずです。
数十年前と同じように動いたりすることは難しくても、今の自分の年齢や身体で出来ることはありますし、健康維持のためにはむしろそれで十分なのです。
歳を重ねても自分らしく生活する…。これこそが大切なことで、そのコツは【無理をしない・一気にやらない・楽をし過ぎない】です。自己体調の正常な状態(ニュートラル状態)を知り、それをなるべく保つことです。
現役世代も決して他人事ではありません。仕事の都合や煩雑さを理由につい身体のことは二の次になりがちです。(かく言う自分もそうですが…)
人間、元気な時にはなかなか“健康のありがたさ”を実感できませんね。健康なときから自分の身体や生活習慣に目を向け、自己管理の意識を高めていきたいものです。
我々の携わる東洋医学療法は(鍼灸マッサージ)このような国民医療事情や社会情勢の背景から、いまとても注目され始めています。現代医学を補完し、国民の健康増進や維持に寄与する存在としてその役割が期待されている訳です。
確かに鍼灸マッサージ治療の大きな特徴である「未病治=未だ成らざる病を治す」や予防医学の考えは現代医学の弱い部分ですし、これからの医療に求められるところです。また、副作用がなく身体にやさしい治療は子供や高齢者といった体力の低い年齢層まで幅広く対応することが出来ます。
これからの社会は今まで以上に国民ひとり一人がより自己の健康に気を配る意識が必要になってきます。自己の生活習慣(食・運動・嗜好・ストレスなど)をもう一度見直し、健やかな毎日を過ごすためにそのサポートとして東洋医学療法を上手に活用して頂ければと思います。
これからも皆様の健康維持・増進に貢献できるよう、微力ではありますがスタッフ一同精一杯頑張って参ります。今後とも何卒宜しくお願い致します。
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平成20年4月15日 |
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐 |
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