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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> J's diary(院長日記) >> vol.29(2009/2/24) |
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スタッフからコラム(不定期) |
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〜院長日記番外編〜 |
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石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.29(2009/2/24) |
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平成21年2月22日(日)、本年も当会「江戸川区三療師会」の企画による「第二回 区民のための東洋医学講座」が江戸川区総合文化センターに於いて開催され出席してきました。
今年で二回目ということもあるのでしょうか、会場に足を運んでくださった区民の方々も昨年よりは確実に増えたようで嬉しい限りです。ご来場いただいた方々の多くは、やはり中高年から年配の皆様で、この年代における健康への関心の高さを伺わせます。
しかし、近年は食生活や生活習慣の変化などで若い世代にも身体の不調を訴える方が増えてきました。【鍼灸マッサージ】に代表される東洋医学がこのような催しを通して、区民の多くの方々、そして各世代に幅広く認知され、ご自身の健康に役立てていただければ嬉しく思います。
今回の講座も昨年同様、二部構成で行われました。
第一部:演題「東洋医学と腰痛」
講師:筑波技術大学保健科学部保健学科鍼灸学専攻助教授 藤井 亮輔先生
第二部:演題「鍼灸・手技が効くわけを科学の目で見る」
講師:筑波技術大学名誉教授 西條 一止(にしじょうかずし)先生
第一部の藤井先生はその講演中、“現代人の宿命”とも言われる「腰痛」について東洋医学の分野から新たな視点提起をされました。皆様も最近よく耳にすることがあると思いますが、「未病治」(=予防)という考え方です。
「未病=みびょう」とは東洋医学独特の考え方で“病気の一歩手前の状態”を指します。近年、増大する医療費の問題を契機に“病気を未然に防ぐ”という【予防医学】に効果を発揮する東洋医学が注目され始めています。
講演ではまず、生活習慣や解剖学的構造から腰痛が発症するメカニズムを説明した後、現代の「どう治すか?」という原因療法的な考えの矛盾点なども話されていました。
これについては私個人としても共感できる疑問点・意見があります。まず、
@ 現代医学がこれほどまでに進化した今日でさえ、腰痛患者は増加の一途を辿っているのは何故か。
A画像診断と病態に連動性のない症例が多数あるばかりか、画像を含めた検査でほとんど特定できない腰痛も数多くあること、など…。
“診断の医学”と呼ばれ、客観性や整合性に長けているとされる西洋医学でさえ、こと腰痛治療については(腰痛だけではありませんが…)脆弱な点も多い現状があります。
では腰痛は治らないのでしょうか?そもそも“根治療法”とは何でしょうか。“根治”を辞書で引くと「病気などを根本から完全に治すこと」とあります。
確かに外科手術などは悪い異物を取ったり、切れたものを繋いだりするので根本治療に近いと思います。ウイルスなどに対して抗生物質を投与するのもそうでしょう。しかし、それ以外においてはほとんどが対症療法です。もちろん、対症療法がいけないという訳ではありません。対症療法にも病態により意図や根拠がありますが、いわゆる慢性腰痛に限れば“根治”とはほど遠いところにあると言わざるを得ません。
西洋医学は優れた医学ですが、大体は病気になってから行うものですから「なぜ病気になったのか?」という着眼点にはやや遠いところがあるように感じます。
逆に東洋医学には“一つの症状も身体全体から引き起こされているもの”、西洋医学的には同じ病名でも“病態は個々に異なるもの”という理論が根底にあります。それらの視点に立てば自ずと予防策は見えてきますし、これに前述した「未病治」の考えを加味すれば何となく答えが見える気もします。それは腰痛治療という固定観念からの脱却、「どう治すか?」から「どう防ぐか?」という発想の転換です。
「“病気にならないためには”、“病気になるリスクを極力減らすには”これがある意味、“根治”と言えるのではないでしょうか?」
今後、東洋医学もさらなる研究が進み、科学的に立証される事柄も数多く出てくることでしょう。その時こそ、現代医学と共に互いの強みを生かした“統合医療”が確立されるはずです。そうなればいつか“腰痛”が克服される日も来るかも知れませんね。
〜其の二〜では第二部の演題「鍼灸・手技が効くわけを科学の目で見る」の感想をご報告したいと思います。 |
平成21年2月24日 |
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐 |
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