仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。
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J's diary(院長日記)
スタッフからコラム(不定期)
Field of dreams〜院長日記番外編〜
〜院長日記番外編〜
石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。
vol.35(2009/11/20)
 以前、このJ’s diary内のコラムにも書きましたが現在、私は区内で開業する鍼灸マッサージ師で組織する「江戸川区三療師会」に所属しています。

vol.32“「江戸川区三療師会」学術部担当になりました”
http://jin-shinkyu.com/column/column_vol_32.htm
 当会(会員)は日々の治療業務のほか、東洋医学や鍼灸の良さをより多くの方に知っていただくための啓蒙・協力・奉仕活動など様々な活動を行っています。

 本年度より私は当会の学術部長を担当しています。学術部の主な仕事は会員の学識・技術向上のための学術講習会や認定講習会の企画・運営、また一般の方に向けた医学講座の開催などです。
 今年は11月8日、15日の二週にわたり、会員向けの「平成21年度学術講習会」を行い無事に終了しました。
 講習会は午前午後の二部制で、午前は医師、午後は三療講師による講義という構成になっています。医師への依頼は江戸川区医師会にご協力をいただき、三療講師への依頼と併せて夏頃から準備を始め、打ち合わせを繰り返してきました。毎年、医師にお願いする講義の内容や診療科等を考えて提案するのも学術の仕事です。
「鍼灸マ師が知っておくべき現代医学的な知識とは?」
「自分の治療視点を再確認できたり、或は大きく変化させるような題材は?」
「患者さんや一般の方が今、最も関心のある話題とは?」 等々…。
 会員がより興味が持てるような旬の演題を決定するのもなかなか頭を悩ます作業です。
 
 このような手順を経て、今年の演題は次のようなものとなりました。
(クリニック名、所属先名、各先生の氏名等は各人の了承を得て掲載しています)
1. 【第一週目午前】
 演 題:「新型インフルエンザについて」
講 師:医療法人社団 泰正会 成光堂クリニック(北小岩)  院長 市川和男先生
 国内のみならず世界規模で流行している「新型インフルエンザ(A/H1N1)」は現在最も高い関心事で、我々も日々治療の現場で患者さんと会話する機会も多いのでこの題材を取り上げました。
 講義は新型インフルエンザに対する基礎知識はもとより、現況、今後の対策や方針まで踏み込み、江戸川区医師会副会長、江戸川区新型インフルエンザ対策検討委員会委員長も務められている市川先生ならではのリアルな情報で大変参考となりました。

2. 【第一週午後】
演 題:「リウマチ、膠原病患者の鍼通電療法」
講 師:埼玉医科大学 東洋医学センター(埼玉)  医学博士 小俣 浩先生
 小俣先生は現在、日々の診療・研究の傍ら筑波大学講師、大川医療学園専門学校講師なども務められています。数多くの著書や研究論文、学会活動に加え平成11年には学位論文「SjS患者の乾燥症状に対する鍼治療効果」で医学博士号を取得されています。
 講義は豊富な資料をもとに実際に先生が診ているリウマチや膠原病患者の現状、症例報告、また医療機関で取り組む鍼治療の実情まで踏み込んだ実に内容の濃いものでした。鍼の実技では先生の学位論文でもあるシェーグレン(SjS)症候群やリウマチに対するパルス通電療法を見学しました。
 患者のADL機能を維持し、QOLを高める鍼治療の有効性は難治性疾患に対する新たな可能性を示すもので大変興味深い内容でした。(写真1、写真2)



3.【第二週午前】
演 題:「頭痛外来へようこそ 〜理学療法と頭痛体操でより快適な毎日を〜」
講 師:医療法人社団 茜遥会 目々澤醫院(北小岩)  院長 目々澤 肇先生
    http://www.memezawa.com/med/
 目々澤先生は国内およびスウェーデン王国ルンド大学においても医学博士号を取得されている頭痛外来の第一人者です。専門診療科の他、脳卒中・頭痛・認知症などの専門資格も有しており、自院のほかに現在は日本医科大学付属千葉北総病院(※ドクターヘリでも話題になったフジTVのドラマ“コードブルー”の舞台となった病院ですね)でも外来を担当されています。
 我々も日々の治療で遭遇することの多い頭痛症状ですが、その病態は多岐にわたっており、中には重篤な疾患が隠れているケースも少なくありません。講義を受け、その分類や頭痛に対する誤った認識の多さ、そして何よりまず老若男女を問わず潜在的な頭痛患者の多さに驚かされました。
 講義では片頭痛と緊張性頭痛の違い、頭痛の予防体操、危険な頭痛を見分けるポイントなど、日々の治療において大変ためになるものでした。

4.【第二週午後】
演 題:「経絡按摩とAKA関節学的アプローチ 〜頚の痛み、肩凝り、背部痛について〜」
講 師:経絡按摩研究会、田中鍼灸指圧治療院(港区)  院長 田中 勝先生
 田中先生は昨年に続き二年連続の講義となりました。多くの方に田中流経絡按摩を体感してもらいたいという先生のお申し出から、講習会に参加した会員数人がモデルとなり講義はほぼ実技が中心となりました。先生の技術はもちろん奥深い理論に裏打ちされていますが、やはり指先の細かな感覚が手技の根底にあります。患者さんと一対一で向き合う手技療法は、施術者との意思疎通によって成立するまさしくオーダーメイド(個別)の治療です。それこそが東洋医学療法の長所であり、素晴らしさであると改めて実感した講義でした。(写真3、写真4)



 学術講習会は自己の治療を見直し、再認識させ、また新たな発想を生み出す自己研鑽の場としてとても大切です。しいてはそれが自らのレベルを高め、患者さんに対してより高い技術やサービスとなって還元できるのですから治療者には絶対に必要な機会です。今後も会員の学識向上のために、そして自分自身のスキルアップのために、有意義な講義を多数用意できればと思います

 ここで「江戸川区三療師会学術部」から一つ告知をさせていただきます。

第三回 区民のための東洋医学講座(於:江戸川区総合文化センター3F研修室)
日時:平成22年2月21日(日) 13時〜16時45分   参加費無料
【一部】 13時30分〜15時30分(途中休憩10分)
演題 「身近な東洋医学」  
講師  中醫堂・関口薬局関口鍼灸院 代表 関口善太先生
    東京衛生学園講師、早稲田医療専門学校講師、日本統合医療学園・臨床漢方専攻科講師
【二部】 15時40分〜16時40分
江戸川区三療師会員による治療相談・体験コーナー(うつ病・糖尿病・癌予防・小児疾患)

 上記は毎年当会が行っている一般の方を対象としたとても分かりやすい講座で、次回は三回目の開催となりますがこの行事も学術部の大切な仕事の一つです。
 より多くの区民の皆様に“東洋医学の良さを知ってもらいたい”“身近に感じてもらいたい”との考えから毎年、著名な三療の先生に講演をお願いしていますが、おかげさまで大変ご盛況をいただいています。
 もちろん江戸川区民の方だけでなく、区外の方もご参加いただけますのでお時間のある方はぜひ足をお運びください。なお、当日は僭越ながら私も講座の司会を務めさせていただきますので宜しくお願いします。

 最後に一つ余談です。今回、講習会をお願いした田中先生の食生活は久しく一日一回夕食のみで、必ず固めに炊いた玄米を一口100回噛んで召し上がるそうです。そのような毎日で多い日には一日13時間以上も患者さんを診るそうですが至って身体は良好で、それを崩すと返って調子が悪いのだそうです。邪念の多い私には到底真似できそうにありませんが、自己を律し、真摯に患者さんと向き合うその姿勢はぜひ見習いたいものです。
平成21年11月20日
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐
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