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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> J's diary(院長日記) >> vol.38(2010/1/22) |
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スタッフからコラム(不定期) |
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〜院長日記番外編〜 |
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石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.38(2010/1/22) |
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現在、私は江戸川区内の開業鍼灸師およびマッサージ師で組織する「江戸川区三療師会」(http://www.e3ryou.com/)に所属しています。このことは今まで当サイト内でも何度かご案内させていただきました。
当会所属の会員は江戸川区独自の制度である三療サービス助成券の取扱いを行なうほか、東洋医学(鍼灸マッサージ)をより多くの方に知っていただくための啓蒙・協力・奉仕事業など様々な活動を行なっています。
昨年度より私は当会の学術部長職に就きました。学術部の主な仕事は会員の学識・技術向上のための学術講習会や認定講習会の企画・運営、また一般の方に向けた医学講座の開催などです。
昨秋には江戸川区医師会、三療関係講師のご協力により平成21年度学術講習会を二週にわたり開催し、好評のもとに無事終了することが出来ました。
J’s diary vol.35 (http://jin-shinkyu.com/column/column_vol_35.htm)
とかく日々の業務に専念するあまり、知識の再確認や新たな学識・着眼点に疎くなりがちな我々にとってこのような機会はとても大切です。今後も会員の学識向上のためにより良い学会を企画できればと思っています。
当会は区民の皆様、一般の方に向けての活動も数多く行なっています。区内熟年者クラブ等への健康講演や体験実技、区民まつりを始め各地区催事での奉仕・啓蒙・治療活動、ウォーキングフェスタほかでの講習会や治療活動などです。
この中でも毎年2月に江戸川区総合文化センターで行なっている「区民のための東洋医学講座」は、より多くの方に鍼灸マッサージや漢方に代表される東洋医学療法を正しく理解していただくための場として当会が力を入れている大きなイベントです。
今年は三回目の開催となりますが、年々会場に足を運んでくださる区民の皆様が増えているように見受けられます。この講座が広く浸透して、益々多くの方に参加していただけるようになれば嬉しい限りです。
ここで本年度講座の告知をさせていただきます。
【〜第三回 区民のための東洋医学講座〜】(入場無料)
(一部)
演題:「身近な東洋医学」 午後1時30分〜3時30分
講師:東京衛生学園非常勤講師、日本統合医療学園・臨床漢方専攻科講師
中醫堂・関口薬局関口鍼灸院 代表 関口 善太先生
(二部)
「健康相談と治療体験コーナー」 午後3時40分〜4時40分
〜ツボ刺激による治療を体験して頂きます〜
□ 糖尿病:血糖値を下げ、症状をコントロールします
□ うつ病:うつ症状を軽減・改善します
□ 癌予防:免疫力を高め、疾患を予防します
□ 小児の様々な症状には「小児鍼」が有効です
(お母さんも治療体験で日頃の疲れをとりましょう)
【開催案内】
とき :平成22年2月21日(日)午後1時30分〜4時40分
ところ:江戸川区総合文化センター3F研修室(http://edogawa-bunkacenter.jp/)
主催 :江戸川区三療師会(http://www.e3ryou.com/)TEL 03-3657-3307
今回、講演をお願いした関口善太先生は世田谷区の「中醫堂・関口薬局関口鍼灸院」において日々治療の傍ら、学校教育や人材育成にも力を注いでいます。また講演活動や多数の著書も出版されており、日本の中医学分野における第一人者です。
「中医学」というと聞いたことはあるけれど、何を指すのかはよく分からないという方も多いと思います。さらに「東洋医学」の認識も実は一般的に少し間違った捉えられ方をしています。やや分かりにくいかも知れませんが、そのためにはまず「現代医学」と「伝統医学」の違いを説明しなくてはなりません。
「現代医学」は私達の周囲にあるクリニック(医院)や病院を指し、現代の主流となる最先端の医療またはその理論という世間一般的な認識で良いでしょう。
これに対して「伝統医学」とは「現代医学」と全く異なる治療論・理論を持つその地域に伝統的に伝えられてきた医学で、そもそも二つは全くの別物です。「現代医学」は最先端で正しく「伝統医学」は古ぼかしいイメージ、迷信めいたところがあるという認識は決して正しくありません。
日本では“現代医学=西洋医学”と捉えられることがありますが、正確にはこれも正しくありません。西洋医学にも主に西ヨーロッパを中心とした種々の“伝統医学”があり、西洋医学だけで現代医学を表現するには無理があります。
同じく「東洋医学」に対する多くの方の認識は「中国から伝わった伝統医学」ではないでしょうか。伝統医学であることは間違いありませんが、厳密には中国だけが東洋ではありません。東洋の様々な地域の伝統医学を総称したものが「東洋医学」ということになります。
中国では自国の伝統医学を「中医学」と呼んでいます。鍼灸や漢方薬も実際は中国から伝わってきたわけですから本来は日本でも「中医学」と呼ぶのが正確なのかも知れません。しかし、日本ではあまりなじみのない呼称なので当サイトでは「東洋医学」や「東洋医学療法」といった言葉を多く使っています。
余談ですが、いわゆる「現代医学」である日本の医院や病院で処方される「漢方薬」について、(実は漢方薬も日本における呼称で中国では中薬と呼ぶことが多い)少し疑問に思うことがあります。日本では保健医療機関で医師の処方箋により漢方薬が出されています。
先ほど「現代医学」と「伝統医学」は全く異なる理論を持つ別物であると書きました。漢方薬(漢方)はそもそも中国の伝統医学である「中医学」から生まれたものですから、正しい効果や効能を引き出すためにはその理論や「弁証(診断)」に基づいて処方されるべきです。医師が「中医学」の知識を基に処方していれば問題ないのですが、それが現代医学的な理論や診断によるものなら本来の意味とはかけ離れたものとなってしまいます。
近年、鍼灸マッサージを中心とした東洋医学療法の研究は日本のみならず世界中で盛んに進められており、その効果が科学的にも立証されつつあります。さらに、国内においては増大する医療費の抑制や副作用が少なく「身体に優しい医療」としてその役割が期待されています。
講座では講師の関口先生より東洋医学の歴史や特徴、効果やしくみといったものを現代医学と対比させながら大変分かりやすく解説して頂けるものと思います。
また、二部の「健康相談と治療体験コーナー」では我々三療師会会員が近年増加しつつある疾患を中心にその予防や軽減・改善のための実技演習を参加者の皆様に行ないます。
当日は私も僭越ながら司会進行役を務めさせていただきます。今講座には江戸川区外にお住まいの方も勿論ご参加できますので、ぜひ皆様お誘いのうえ会場に足をお運びください。
会員一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。 |
平成22年1月22日 |
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐 |
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