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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> J's diary(院長日記) >> vol.39(2010/4/3) |
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スタッフからコラム(不定期) |
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〜院長日記番外編〜 |
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石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.39(2010/4/3) |
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かなりアップが遅れてしまいましたが、平成22年2月21日(日)かねてよりこのJ’s diaryでも紹介していました【〜第三回 区民のための東洋医学講座〜】を江戸川区総合文化センターにて開催しました。
私の所属する「江戸川区三療師会」が主催して毎年行なっている行事ですが、現在、学術部長職に就いている関係で昨年からこの講座の準備を進めてきました。
当日は幸い天候にも恵まれ100名近い一般の方に会場へ足を運んでいただき、おかげさまで大変盛況のうちに終了することができました。ご来場くださった皆様には心よりお礼申し上げます。
また当日、皆様にご協力いただいたアンケートでは「非常に分かりやすい講座で東洋医学が身近に感じられた」「個性を尊重する東洋医学に魅力を感じた」などの大変嬉しいお言葉もいただきました。しかし、中には「所々専門家向けの内容や用語があり理解ができなかった」「時間的な余裕がなく少し駆け足だった」などの意見もあり今後の運営の課題です。
講座は以下のプログラムで行なわれました。
【〜第三回 区民のための東洋医学講座〜】
(一部)演題:「身近な東洋医学」
講師:日本統合医療学園・臨床漢方専攻科講師、東京衛生学園非常勤講師、
中醫堂・関口薬局関口鍼灸院 代表 関口 善太先生
(二部)江戸川区三療師会会員による「健康相談と治療体験コーナー」
今回、講演をお願いした関口先生は日々の治療の傍ら学校教育や人材育成にも力を注いでおられ、また数多くの講演活動や著書も多数出版されている日本の中医学分野における第一人者です。特に現在先生が講師を務められている東京衛生学園専門学校は私の鍼灸の出身校でもあります。
講座が始まる前に一時間ほど打ち合わせをしましたが、話題は今時の学生(?)から日々の治療における臨床の話、また漢方薬の話から現代における中医学の現状までとても和やかな雰囲気で大変有意義な時間となりました。
実際の講義では我々治療家にとってもまさに「目からうろこ」、あらためて東洋医学の奥深さや可能性を再認識するような話がたくさんありました。中でも講演で先生が話された東洋医学の視点から見た「現代医学的治療の疑問や問題点」は普段私達が何気なく受けている医療を再考させられるものでした。
例えば腰や膝が痛み、病院を受診して一通りの検査を受けたとします。正しい診断を受けずに漫然と治療を行うことは賢明ではありませんからこれは正しい選択です。その結果、除痛を目的とした薬物治療となり痛み止めなどが処方されることもあるでしょう。
しかし、確かに痛みは一時的に治まったり軽くなったりするのですが、痛みそのものの理由は何ら改善していないのでなかなか良くならない。さらにそれらの薬の副作用として様々な症状が出てきたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
『毒をもって毒を制す』ではないですが、ある意味で薬に副作用は付きものです。しかし、身体に対して害のないものもあれば「有害事象」と呼ばれる害を与えるものもあります。病気を治しに行って逆に違う病気を引き起こすようなことがあればそれこそ本末転倒です。
もちろん薬物療法を否定している訳ではありません。薬はただ単に効果の“善し悪し”だけにこだわるものではなく、その疾患が治癒へと向かう過程の一部分という側面もあるからです。また、病気には過去の外傷や退行変性(老化現象)などによって器質的変化(組織や細胞が元の形態に戻らないような変化が起きたもの)を起こしているものもあります。(特に整形外科的疾患)
治癒の定義は色々な捉え方があり難しいのですが、少なくとも器質的な疾患においては「完全なる復元」は望めないわけですから、「機能的に問題がなく日常生活を営む上で支障がない状態」を目指すことになります。ここに医学が抱えるジレンマや患者さんとの“温度差”があるわけです。
東洋医学にも似たようなジレンマはあります。しかし、一般西洋薬に比べて漢方薬ははるかに副作用が少ないですし、治療理論も理にかなっています。
例えば東洋医学療法では治療をおこなう際の対象物を病気ではなく、その病気を受け止めている患者さんの身体に定める考えをします。もともと自分自身に備わっている力を使うわけですから、身体にはとても“優しい”と云えます。
また、治療のアプローチ方法も根治や予防を目指して幾つかの考え方や手法があります。例えば現症状に対しては現代医学的な考え方(解剖学的)で鍼治療を行ない、一方で体質改善を目的に東洋医学的な理論によるツボの選択や漢方処方を同時に行なったりします。こうすることで今の症状を改善させながら、長期的には再発しにくい身体にすることが出来るわけです。
「いまの自分にとってどの治療が有効で優先されるべきなのか?」が大事なのは当たり前のことですが、意外に選択を誤っているケースも多いと感じています。
講座二部では当会会員による「健康相談と治療体験コーナー」を行ないました。多くの参加者の皆様から東洋医学療法に対する疑問や質問、また治療未経験者の方などとも話しをすることができ、我々も大変参考になりました。
このように皆様と会話できる場は東洋医学を正しく理解していただく良い機会だと思いますので、今後も質を上げて継続していきたいと考えています。
最後になりましたが、講演をお願いしました関口先生、開催に際してご助力を賜りました江戸川区福祉部の関係者様、江戸川区医療団体、各業団の関係者様、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。 |
平成22年4月3日 |
江戸川区三療師会 学術部長 |
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐 |
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