J's diary(院長日記)　4

仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。

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スタッフからコラム（不定期）

～院長日記番外編～

石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。

vol.4(2006/1/7)

　皆様、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

東京は年末から連日厳しい寒さが続いていますが、幸い雪が降るまでには至っていません。北や日本海側の地域は記録的な寒波、大雪に見舞われており、生活にも大きな影響が出ているようです。テレビなどで目にしても本当にビックリするくらいの積雪量です。厳しい冬を迎えている地域にお住まいの皆様、くれぐれもケガなどなさいませんよう十分お気をつけください。

　皆様、年末年始はどのように過されましたか？何年か前と比べてもお正月のムードもだいぶ変わった気がします。私が小さい頃は元旦の朝というと、どことなくシーンとしていたような記憶がありましたが、最近はお店も元日から開いているところが沢山あって、普段とあまり変わらないような感じです。
それでも私はどこかのんびりとした気持ちと、新しい年の始まりに身の引き締まる思いで何となく複雑な「日本のお正月」という雰囲気がとても好きです。

お正月の風物詩と言えば箱根駅伝ですね。私も毎年エキサイトしてテレビに釘付けになりますが、今年は特に凄まじいドラマがあり見応え十分でした。
箱根からの往路で、ある大学の選手が脱水症状で足取りもおぼつかなくなり、かなり危険な状態になったのをご覧になられた方も多いと思います。あの時、彼を支えていたもの、突き動かしていたものは一体何なのでしょうか。あれが個人競技なら、もしかしたら歩みを止めていたかも知れません。しかし、遠のく意識の中で彼の足をただひたすら前だけに推し進めていたのは、共に苦しい練習に耐えてきた同じ陸上部員達の想い、ただ次のランナーに襷を繋ぐ使命感だけだったのではないでしょうか。
伴走していた車から飛び降りて水を手渡した監督さんの気持ちも察して余りがあります。個人として選手の身体を考えればすぐにでも止めたい、しかし一監督として他の部員やチームを考えれば…苦しい心の葛藤がヒシヒシと伝わってきました。
本当にスポーツというものは時に予測もつかない事態が起こるものです。長距離ランナーであれば、レース中に脱水状態とならないようレース前から細心の注意を払っているはずですし、彼もきっと例外ではないはずです。普段と変わらずコンディショニングをしていたはずでしたが、あの独特の雰囲気と緊張感が微妙に彼の身体を狂わせたのかも知れません。
スポーツは技術、パワー、経験とともにメンタルが重要なファクターであることに疑う余地はありません。しかし私はあの場面を少々大袈裟な言い方かも知れませんが、テレビの画面を通してそれらを超越した人間の本質を垣間みた気がしました。人というのはデリケートで脆い反面、こうも強く「信念」を持つことのできるのだということです。
外野の私がどんなに感動したところで、当事者である彼の悔しい思いは消えることはないかも知れません。しかし、決して立ち止まらなかった彼の信念はいつまでも色褪せることはないと思います。己への挑戦に勝利した彼に、ただ拍手です。有難うございました。

　年末から年始にかけて静岡県の沼津に出掛けて来ました。大晦日の朝早く、東名高速を走っていると富士山がとても綺麗に見えました。考えてみると、普段なかなか富士山をじっくり見るという機会はありませんが、改めて見るとさすが日本の名山、存在感がありますね。そういえば前に診療中、患者さんに「正月三ヶ日、天気が良ければ一度東京タワーの展望台に行くと良いよ。仕事が休みだから東京の空気も澄んでいて、富士山が素晴らしくキレイに見えるから…」と教えて頂いた事を思い出しました。
また、静岡県出身の友人から「千本松浜から見る富士山は見応えがあるよ」と言われていたので、帰りの日に行ったのですが、あいにく天候が悪く残念ながら見ることが出来ませんでした。次の機会の楽しみにしたいと思っています。

　話が少し逸れましたが、出掛けたのには訳があります。毎年大晦日に父、伯父、兄そして私の4人でゴルフをするのが通例になっていて今年は沼津でそれを行ったためです。
　私もゴルフ歴だけは長いのですが、どうもゴルフに行っているのかクロスカントリーをしているのか分からないといった状態です…。
70歳前後の父や伯父に毎年苦汁を飲まされ続け、毎回来年こそはと心に誓うのですが、今年も私の悲願は脆くも崩れ去りました。ティーショットでは遥か後ろに置き去りにしているのに、最後は負けている…「ゴルフは上がってなんぼ」とは本当によく言ったものです。
　今更ですが、やはりゴルフは飛距離だけではなく総合力です。ゴルフをされる方であればお分かりになると思いますが、いま女子プロゴルフで大活躍の宮里藍選手も正確なショットや強い精神力がクローズアップされていますが、実はアプローチと何よりパッティングがとても上手いですよね。（プロに上手いというのも何ですが…）
経験は勿論ですが、大切なのは基本、反復、そしてそのたゆまぬ努力を継続していくことなのでしょう。それに裏打ちさているからこそ強いメンタル（精神力）が生まれるのではないでしょうか。そういえば、スポーツ選手は「自分を信じて戦います」とよく云いますよね。きっと宮里選手も想像を絶するような練習や努力をし、それを継続してきたに違いありません。前述したランナーの彼もそうですが、積み重ねてきた練習と努力が自分への自信を生み、強靭な精神力や折れない心（信念）を作るのでしょう。

これらは我々治療家にも大いに参考になる部分があります。ただ毎日漠然と診療をし、長い年月が経過しただけでは経験を積んだとは云えない気がします。基本となるものを反復修練し、日々貪欲に新しい知識や技術を習得する努力をすることが大切です。そして、それらを継続していくことが患者さんと向き合う自信に繋がるのではないでしょうか。今年も私ほかスタッフ一同、精一杯頑張って参ります。
そしてもう少しゴルフも上達し、来年こそはリベンジをと心に期す今日この頃です…
本年も宜しくお願い致します。

平成18年　1月7日

仁鍼灸治療院　院長　石岡俊祐

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