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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> J's diary(院長日記) >> vol.42(2010/11/22) |
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スタッフからコラム(不定期) |
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〜院長日記番外編〜 |
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石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.42(2010/11/22) |
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「平成22年度江戸川区三療師会学術講習会」二日目の講義内容は以下の通りです。
(クリニック名、所属先名、各先生の氏名等は各人の了承を得て掲載しています)
1. 【第二週午前】
演 題:「さまざまな口腔疾患と歯周病 〜その病態と他の病気との関連〜」
講 師:日本歯科大学附属病院 総合診療科 (千代田区)
准教授・歯周治療チーム長 歯学博士 川村 浩樹先生
歯科の講義は当学術講習会でも初めての試みでした。しかし、この口腔疾患も実は産科婦人科領域と同様に昨年の会員アンケートで要望の高い題材のひとつでした。それはおそらく私たち鍼灸マッサージ師が患者さんとする会話の中で、歯科の話題がかなり頻繁に出てくるからだと思われます。
「肩こりが酷いときは歯の浮くような感覚がある」「現在、歯の治療中で首肩のコリを感じる」「夜中の歯軋りがひどくて、朝起きると肩が凝っている」「噛み合わせが悪いと肩こりや頭痛が起こりやすく、姿勢も悪くなると言われた」etc…。
これらは我々施術者が必ず一度は聞いたことのある患者さんからの言葉です。また「顎関節症」と診断された患者さんが来院するケースも多々あります。
講義は数多くのスライドや画像を用いて口腔内の解剖学・機能学から、う蝕(虫歯)、世界中で最も罹患率の高い病気と云われる歯周病、口腔粘膜疾患といった代表的な疾患の解説、顎関節症、全心疾患との関連など大変充実した内容でした。講義をお願いした川村先生のご専門は元々歯周病で「顎関節症」は専門外ですが、これについては次のような経緯がありました。
先生とは講義内容の確認や準備のために数ヶ月前からメールで打ち合わせをしていましたが、その中で私から「顎関節症についての要望があるので講義で解説して頂けないでしょうか」とお願いをしました。先生からは「私の専門ではありませんが、他の話と平行して出来る限りやります」というご返事をいただきました。
事の経緯は私にしか分かりませんが当日、先生の講義を拝聴し大きな感謝で一杯になりました。同病院の顎関節症専門医の先生にご協力をいただき、多くの資料を用意し解説して下さいました。こちらの無理なお願いにも関わらずお忙しい業務の合間、当会のためにご配慮いただきまして有難うございました。同病院顎関節症診療センターの先生方にも重ねて御礼申し上げます。
口腔の三大機能は食べる(咀嚼・嚥下)、話す(発音)、息をする(呼吸)です。健常なときは当たり前にしているこれらの動作も、ご高齢の方や寝たきりの方にとっては困難となるケースがあります。人が生きていくために呼吸をしたり食事したり、またコミュニケーションの手段として会話をする。これらは心臓が拍動したり、痛みなく動いたりすることと同じくらい大切なことです。
私も往診で寝たきりの方のところへ伺うことがありますが、ケアマネとしての目線からも口腔内管理をしっかりと行なうことは患者さんのQOL(生活の質)にとって大変重要であると感じています。今回の講義はそのことを再認識する場となりました。
2. 【第二週午後】
演 題:「坐骨神経痛の鍼灸手技療法」
講 師:筑波技術大学保健科学部保健学科 (つくば市)
鍼灸専攻学 准教授 藤井 亮輔先生
筑波技術大学の先生方には日頃から当会員の学識向上のために度々お世話になっています。藤井先生には昨年2月、こちらも大切な行事である「区民のための東洋医学講座」にて「東洋医学と腰痛」という演題でご講義いただきました。
http://jin-shinkyu.com/column/column_vol_29.htm
当会とも多少ゆかりがあり、また先生のお人柄やご協力もあって事前の打ち合わせや当日も比較的スムーズに進行することができました。講義の前半はスライドを使った解剖学から始まり、後半は実際に数名の会員にモデルとなってもらいながらの実技講習でした。スライドでは腰部から坐骨神経への走行を数多くの解剖画像で見せていただきました。
個人の開業鍼灸師ではここまで豊富な数の画像を見る機会はなかなかありません。頻繁に学会や勉強会などに参加していれば別ですがそれにも限界があります。医学書や教科書による頭での理解、実際に患者さんを触診することで得る指先からの感覚ももちろん大切ですが、それだけでは施術者の技量や感覚に左右されることもあるでしょう。今回のように詳細な解剖図を見てすぐに刺鍼の反応を確認できれば、それは正確な治療点がイメージできる良い方法だと思います。
実技では「明日からの治療にすぐ使える」という先生の言葉どおり、治療穴(ツボ)の正確で簡単な取り方や刺入のコツなどとても有意義な講義でした。また、鍼に低周波パルスを通電し、筋肉の動き方によって正確な刺入を確認したり、教科書にある坐骨神経痛の代表的な治療穴の位置は臨床上効果の高い位置と若干異なるなどの話はすぐにでも試してみたくなる内容でした。
さらに今回のために先生自ら持参された長さ3寸の鍼に会員一同は興味津々でした。1寸は約3pですから約9pの長さです。坐骨神経痛の代表的な治療穴は臀部(尻)にありますが、ここは脂肪層が厚いためある程度の長さが必要になります。長さ9pと聞くと「エッ!?」と思う方もいるかも知れませんが、鍼治療の時はほとんど痛みを感じませんのでご安心ください。
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講義の最後は先生に対して参加者から多くの質問が出て予定の時間をだいぶオーバーしてしまうほどでした。
藤井先生には今後また、学術講習会や東洋医学講座でもお世話になる機会があるかと思います。講義後、「その際はぜひ宜しくお願いします」とご挨拶をして無事終了となりました。
今講座を行なうにあたりご協力をいただきました川村先生、藤井先生、そして江戸川区歯科医師会様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。今後ともご指導のほど宜しくお願い致します。
ここで皆様に一つ告知をさせていただきます。
平成23年2月20日(日)、江戸川区総合文化センター研修ホールにおきまして、江戸川区三療師会主催「第4回区民のための東洋医学講座」を開催いたします。時間は13:30から講演、15:40から会員による治療相談・体験コーナーを予定しています。参加費は無料でもちろん区外の方もご参加いただけます。
恒例となりましたこの講座も次回で4回目となり、年々参加者も増えご好評をいただいております。演題、講師、その他の内容は追って当サイト内でもご案内いたします。
これからも皆様のご健康のために会員一同、頑張ってまいります。今後とも江戸川区三療師会を宜しくお願い致します。 |
平成22年11月22日 |
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐 |
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