仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。
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J's diary(院長日記)
スタッフからコラム(不定期)
Field of dreams〜院長日記番外編〜
〜院長日記番外編〜
石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。
vol.6(2006/3/7)
 4年に1度の冬の祭典、トリノオリンピックが閉幕しました。約20日間にわたる熱戦に眠い目をこすりながら大興奮された方も多いのではないでしょうか。私も間違いなくその1人です。

 巷ではメダルの数が少なかったとか、期待外れだったなどの厳しい意見もありますね。 
確かに長野やソルトレークでの日本選手の活躍と比較すると少々物足りなかった気もしますが、それは勝負事、実力だけでは計ることのできない様々な要因があるのでしょう。日本を代表して真剣勝負をしてきた選手たちに我々がとやかくはとても言えません。何故なら彼ら以上の選手たちは日本にはいないのですから…選手の皆さん、本当にご苦労様でした。

 しかし、今回のオリンピックは対世界というものに対して、今後、日本のスポーツがどのように対抗していくかということを大いに考えさせられるものでした。少々大袈裟ですが、日本のスポーツが進む方向性を明確にしなくてはいけない、ある意味の岐路に立っていることを実感した大会とも云えます。これは当然ウインタースポーツに限ったことではありません。

 近年、日本の実業団スポーツチームは経営難やその他の理由から休止や廃部を余儀なくされている現状も数多くありますし、国民的人気スポーツである日本のプロ野球ですら一昨年の新規球団参入問題は記憶に新しいところです。今回トリノオリンピックで注目を集めたカーリングも、全国では約10ヶ所しか会場がないという記事も目にしました。

 企業や自治体の資金や経営状態と直結している日本のスポーツ競技は、ある意味、新しい形態や抜本的な変化を必要としている時期なのかも知れません。その中で競技人口の拡大や育成の問題など難題は山積している訳ですから、本当に大変です。スポーツはする人も観る人も多くの人に夢を与えるものです。世代間を超えて、特にジュニアの世代が未来に大きな希望を持てる…いつまでもそういうものであって欲しいと願うばかりです。

 再びオリンピックの話に戻ります。私が前号で個人的に応援していると書きましたスピードスケートの清水宏保選手、アルペンスキーの佐々木明選手は少々残念な結果となりました。

 世界トップレベルの戦いですから当然、技術や実力が重要なのは言うまでもありません。しかし、得てしてあのような大舞台で勝負を分けるのは、少しの運とメンタル(肉体と心の不和とでも云うのでしょうか)だったりするのではないでしょうか。

 清水選手はここ数年ずっと肉体と精神がマッチしないように見えましたし、加えてギア(道具)の問題点を修正できないまま本番を迎えてしまったような感じでした。佐々木選手も滑りにどこか彼本来のアグレッシブさと云うか、思い切りの良さが見えない気がしました(素人の戯言とお許し下さい)。感性で滑るタイプの佐々木選手には、スラロームの当日、天候(視界)が悪く旗門が見えにくかったという不運もあったようですが…。

 2人はいわゆる天才肌であるが故に(私が勝手に思っているだけかも知れませんが)ほんの些細なフィーリングのズレが影響を及ぼし、最後まで噛み合なかった気がしてなりません(かなり強引ですか?)。清水選手も佐々木選手もこのような言い訳がましいことは微塵も思っていないでしょうね。これからの大いなるパフォーマンス、そして活躍に期待しています。

 そんな中、女子フィギュアスケート荒川静香選手の見事な金メダルは嬉しいニュースでした。“クール&ビューティー”という表現をメディアは使っていましたが、本当に彼女は美しく輝いていましたね。思わず見とれてしまいました。しかし、それ以上に彼女は本当にクール(冷静)だったように思います。クレバーだったとも言えるかも知れません。私は彼女のクールさを=「落ち着いていた」という簡単な言葉では片付けられない気がしました。連日、荒川選手の活躍を伝えるTV番組などでここ数年の彼女の生活や心の動きを見るに付け、それは一層強く感じられました。

 初のオリンピックに出場した長野からここまでの彼女の道のりは決して順風満帆ではなかったようです。特にこの2〜3年間はスケートへの情熱が消えかけるような想いもしたそうです。しかし、結果的に一見遠回りしたようにも見えるこの期間が、彼女自身の足元を見つめ直す貴重な時間だったのではないでしょうか。そういった経験と挫折が再びスケートへの渇望を生み、荒川選手を一回りも二回りも大きく成長させたに違いありません。大会前から彼女は「今回は順位とかではなく自分の滑りというものにこだわりたい」としきりに話していました。今思えばそれは自分のイメージしている滑りさえできれば、勝てるはずという自信の裏返しだったのかな…とさえ感じます。あたかも自分の演技を客観的見ているかのように思考は冷静で、それでいてハート(心)は熱かった、そんな気がします。まさにメンタルの勝利です。

 私は日本トップレベルのスポーツ選手が今後、世界で戦っていくために必要となるものはメンタル強化と共にもう一つ、「情報収集の能力」だと思っています。荒川選手はこの部分にも長けていたように思います。リアルタイムにグローバルスタンダードを知り、競技前の対策はもちろんのこと、競技中もそれに対処する能力を養うことが重要だと考えます。今回、期待されていてメダルに手が届かなかった幾つかの種目に、その部分が少し欠けていたような印象を感じたことも事実でした。(ここでの細かい勝手な持論は控えます…)

 しかし実際、前述した内容は確かに大切なファクターでもありますが、得てして大きな感動は技術や理論を超越したところにあることもまた事実です。そういったより人間的なところ、アナログ的な部分に人は共感を覚えるもので、そこがまたスポーツの良いところですね。なにせスポーツは生身の人間がするものですから…。随分と偉そうなことを言ってしまいました。でも外野からまるで自分が監督にでもなったかのようにワイワイ好き勝手言っている…これがまたスポーツの楽しみ方のひとつかも知れません。

 気候も日増しに春の息吹が感じられるようになってきて、いよいよ本格的なスポーツシーズンの到来です。野球にゴルフ、そして今年は世界が熱狂するサッカーW杯がありますね。春スキーやスノボもまだまだ楽しめそうです。

 私の大好きなFormula1も、もうすぐ始まります。私も観戦するだけでなく、外に出て身体を動かしてみようと思っています。さすがにF1に乗ることはできませんが…
平成18年 3月7日
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐
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