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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> J's diary(院長日記) >> vol.7(2006/4/8) |
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スタッフからコラム(不定期) |
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〜院長日記番外編〜 |
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石岡院長の日記です。不定期にUPしてまいります。 |
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vol.7(2006/4/8) |
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都心の桜もそろそろ見納めで、日ごとに春の息吹が感じられるようになってきました。街中では真新しい制服やスーツを身にまとったフレッシュな姿をよく見かけます。春は新しい旅立ちの季節ですね。
今年の冬は全国的に厳しい寒さで、各地で記録的な大雪にも見舞われました。ここ数年日本の気候がおかしくなっている…とか、異常気象だ…などという話題をよく耳にしますが、やはり日本には四季というものがちゃんとあるのですね。当たり前のことなのですが、この当たり前ほど幸せなことはないんだよなぁ…と最近よく感じます。
とはいっても今年の冬は本当に雪が多かったですね。場所によってはゴールデンウィークくらいまで余裕でスキーが出来そうです。スキーヤーやスノーボーダーにとっては嬉しい限りではないでしょうか。
私もこの冬、約5年振りにスキーをしました。昔は(?)毎週のように日帰りでスキーに行っている時期もありましたが、ここ数年は何かと忙しく(言い訳ですね…)疎遠になっていました。久しぶりでも思っていたよりは感覚も以前に近い感じで「なんだ、まだまだ自分も結構…」なんて勝手に自己満足していました。
今から十数年前でしょうか、岩手県にある安比高原のペンションで約半年間、住み込みのアルバイトをさせてもらいながら、スキーをしていた時期がありました。当時は相当スキーにのめり込んでいましたので、常々一度はスキー場でアルバイトしながらスキーをしたいと思っていました。そんな時、以前の職場を退職し、次の治療院に入る前に少しの暇が取れました。「行くなら今しかない!」と突然思ってしまったのですね。その日の朝、片っ端から全国のスキー宿に電話を掛けまくりました。
そして運良く安比にあるペンションにお許しを頂いた訳です。その時の会話は今でもよく覚えていますがこんな感じでした。
私:「宿の仕事は何でもします!寝るところと食事、そして毎日少しでもスキーをする時間がもらえれば給料はいりません!」
オーナー:「明日の朝から来れる?今日の夜、池袋のサンシャインからツアーバスが出るので席を一つ抑えてあげるからそれに乗ってくれば明日の朝に着くよ。」
自分:「行きます!」
その夜、楽しそうなカップルが満載のツアーバスに大荷物を抱えて一人乗り込みました…
それからの住み込み生活は楽しくもキツい…でも本当に印象深い半年間でした。ペンションの一日はざっとこんな感じです。前夜、雪が降れば朝5時に起きて雪かき(豪雪地帯なのでもちろん氷点下です)、朝は7時に厨房に入ってお客さんの朝食の準備から午前中は13時過ぎくらいまで館内や部屋の掃除、ベッドメイクなどをします。そして17時には夕食の準備のため厨房に入り、それから22時位まで片付けやお客さんの世話をします。13時〜17時が自由時間なのでその間に昼食をとり、スキーをしていました。こんな毎日を約半年間…若かったなぁと思います。
宿はオーナーとおかみさん、そして当時中学生の男の子と小学生の女の子の4人家族が経営するペンションでした。オーナーは一見怖そうなのですが温かく、寡黙だけど黙々と仕事をする方、おかみさんは逆にとても社交的で明るい方、一言で言うと「肝っ玉かあさん」って感じです。本当にお似合いのご夫婦でした。
子供たちもとても純粋で良い子たちでした。お兄ちゃんは毎朝5時に起きて、ペンション街の新聞配達を欠かさずしていました。ある時、彼が私にこう聞きました。「ねぇ、原宿っておもしろい?」思わず顔がほころんでしまいました。
もう一つ、今でも鮮明に覚えていることがあります。ペンションはラウンジ(食堂)が半分出窓のようになっていて天井まで大きなガラスあり、ちょうど外が見える構造でした。ちょうど薄暮の頃(夕方4時過ぎ位でしょうか)になるとその出窓から見える外の景色がほんの数分間、それは鮮やかなブルー一色になるのです。外は一面、雪の世界ですから、おそらくその周りの明かりが雪に反射してそのような色を映し出しているのだと思いますが、どう言葉で表現していいのか分からないくらい、今まで見たことがないような幻想的な風景でした。その時間が来ると毎日おかみさんが「石岡くん!時間だよ!」と大きな声で呼んでくれました。どこか聞いたことのある、あの古いTVドラマの名文句のように…
こんな楽しい半年間を過したものですから東京に帰る日は本当に悲しくて、涙がポロポロと溢れて止まりませんでした。いきなり「住み込みで!」などと電話をかけてきた見ず知らずの人間を快く迎えてくれて、まるで本当の家族のような愛情で接してくれたものですから、私もいつしか本物の両親、兄妹のような感覚さえありました。とても素敵なご夫婦、そしてご家族でした。
人は一生の中で出会える人はほんの一握りですよね。このような素敵な出会いを体験できた私はとても幸運でしたし、今でも心の奥にある大切な思い出です。私も今まで多くの医師や諸先生、先輩に出会い、そこで受けた教えに心から感謝しています。
現在ともに働いているスタッフも縁あって一緒に仕事をしている訳ですから、彼らにも患者さんの治療に専念できる、そして自己がスキルアップできる環境を用意することが私の大切な役割だと思っています。しいてはそれが患者さんへのサービスに繋がるのですから…
当院も毎日多くの患者さんにお越しいただいています。足を運んでくれた患者さんとの一期一会を大切にしながら、毎回真剣勝負でこれからも治療に全力で取り組んでいきたいと思います。全ての患者さんをいつも100%満足させることはとても難しいことですが、限りなくそれに近づけるように努力することは間違いなく出来るのですから…
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平成18年 4月8日 |
仁鍼灸治療院 院長 石岡俊祐 |
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