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仁鍼灸治療院(江戸川区・葛西)は、はりきゅう・マッサージ・スポーツマッサージ・リラクゼーションの鍼灸治療院です。 |
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HOME >> スタッフコラム >> EP-8 (2006/10/24) |
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院長日記。不定期に
更新しています。 |
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スタッフからコラム(不定期) |
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石岡院長の高校時代の野球の物語です。
番外編として新登場!!
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EP-8 (2006/10/24) |
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合宿が終わり、夏の終わりから秋にかけてはますます日も短くなり暗くなるのも早くなってきます。この頃には私も毎日のフリー打撃で栄光の(?)第一ゲージに入っていました。(詳しくはEP-6を)
練習試合でもほぼレギュラーポジションを獲得し、打順も6番や7番、時々は5番などクリーンナップも打つことがありました。
しかし、相変わらず守備は下手で入学当時に希望したサードのポジションはあっさりと剥奪され、この頃はライトやレフトを守っていました。近代野球においてのライトは今でこそイチロー選手や松井秀選手などの出現で花形ポジションとなりましたが、当時はどちらかというと“打撃重視で守備は少々目をつぶる選手”的なところもありましたね。ポジションはライトで打順は8番、いわゆる昔の“ライパチくん”は今や死語です。
当然ながら守備では試合、練習を問わずいつも監督に怒鳴られていました。
特に夕暮れ時の薄暮と呼ばれる時間帯にシートノック(各ポジションについての守備)が重なると大変です。野球経験者の方であれば分かると思いますが、その時間帯のフライはとてもボールが見えにくくなります。習校のグラウンドはナイター設備もありましたが、そうはいってもプロの球場のように煌々と照らす立派な照明ではありません。やや明るさが残る状態で照明を点灯すると、かえって球が見づらくなる感じです。またちょうど照明の高さで光の中にボールが入ると、完全に見失うこともありました。
まず入部して本当に驚いたのは監督のノックの腕前です。その技はもう名人級でした。打席の位置から打った球は各ベースにほぼ百発百中で当てられます。ノックでの球筋もゴロでは回転しないような球とか、左右に切れていくような球、フライではドライブがかかった打球や逆スピンをかけてなかなか落ちてこないような球も打ち分けます。ちょうど野手の中間あたりに打ったり、全力で走ってやっと追いつけるかどうか…みたいなイヤらしいポイントへ図ったようにボールを落とします。狙った所にはほぼ100%打つことが出来るのではないでしょうか。
実はこの頃、私は自分の目にかなりの“見えにくさ”を感じていました。近視です。中学時代も特に夕方は何となくぼやけるというか、球の見えにくさを感じていたのですが、あまり深く考えずにいました。高校に入ると近視は徐々に進行し、昼間や夜はまだしも夕方は完全に球を見失うことが多くなりました。
ある日のシートノック中、やはり空が薄暗くなり始めた頃にその事件は起きました。監督が打ったレフトフライ、私は余裕をもって打球の落下地点に入っていました。上空にある時は完全に確認できていたのですが落下してくる途中、突然“フッ”と球が消えました。
焦って消えた付近をキョロキョロと見ていたその瞬間、“ガツン”という音とともに額に衝撃が…何が起きたのかすぐに理解できませんでした。そう正に今でもプロ野球の“珍プレー集”で度々放映されるあの伝説の珍プレー、元中日の宇野選手がフライを顔面で受けたあのプレーそのままです。(古すぎますか?)
ただその時は痛みよりも恥ずかしいのと「エラーをしてしまった」という焦りですぐにボールを拾い、中継のショートに投げました。条件反射というのか、習慣は恐ろしい…ちなみに額は内出血でやや腫れた程度、全く問題ありませんでした。頭硬いんですかね?
とにかく現役中は皆、よく球に当たります。死球(デッドボール)のほか、守備でもイレギュラー(ゴロでボールのバウンドが変わる)などでよく顔面に当てていました。冗談ではなく顔は本当に良く腫れます。唇なんかに当たると、もう“たらこ”どころかちょっと街を歩きにくいくらいのお化け並みです(笑)。
あと最悪なのは男の大事なところ、急所です。(キャッチャーはよく当たります)これは本当に女性には分からない悲惨さで(?)笑い事ではありません。当たった直後は脂汗というか、嫌な汗が滲み出て、痛みのほか吐き気や嘔吐、発熱、酷いものは病院送りです。私も数回当てた事がありますが、あのツラさは二度とご免です。
デッドボールは当たりどころによりとても危険です。比較的、肉が付いている部分はまだ良いのですが、関節や手の甲、指など、すぐ骨が触れられる箇所は当たり方が悪いと簡単に折れてしまいます。
【私が現役中に当たった箇所】
頭:ヘルメットがあったのでとりあえずセーフ。(今になって少し影響が?)
背中:一瞬息が出来なくなります。
上腕部:痛いのですが肘関節の上だったので骨は大丈夫。
臀部:肉があるのでダメージは少ない。
膝関節の外側:これは骨が近いので痛かった…
そして一番痛かったのが骨盤(いわゆる腰骨=ウエストラインの出っ張り)です。
ある日の練習試合で相手のピッチャーは右のサイドスロー(横手投げ)でした。相手投手が投げた球を打ちにいったところ、内に鋭く切れ込んでくるスライダー系の球だったのでバットを止めました。その瞬間、左の腰骨に「ゴン!」(私は左バッターなので打つ瞬間、身体が開くと投手に正対するようになります。医学的には上前腸骨棘といいます。)
あまりの激痛にその場でうずくまり、しばらく立てませんでした。よくプロ野球などでデッドボールのシーンを見ると「あのくらい避けられないのかな?」と思う人も多いかも知れません。確かにわざと当たりにいっているのでは…?と思うようなシーンもありますが(そういう人もいます)、完全に打ちにいっている動作ではほとんど避けられません。ましてプロはあのスピードボールですから。
余談ですが、マリナーズのイチロー選手はデッドボールを避ける技術も一流です。
彼の打撃の生命線は右足の強い踏み込み(インステップ)です。ライト側に引っ張る打球でも、レフトに流す打球でも右足を強く内側へ踏み込み、後は巧みなバットコントロールで球を捕らえます。私も左バッターなのでよく分かりますが、右足を外側にステップ(アウトステップ)するとアウトコースの球はまず届きません。特に左ピッチャーが投げる変化球などは、ほぼ見えなくなります。
いつ頃の事か忘れましたがイチロー選手がメジャーでの試合中、後頭部あたりにデッドボールを受けたシーンがありました。このシーンに限らずイチロー選手は比較的背中など、身体の裏側にデッドボールが多い印象があります。
この場面で彼のとった行動に驚きました。イチロー選手は強いインステップでボールに向かっていくため明らかに身体に当たると分かった時にはさすがの彼でももう避けられません。その時、イチロー選手はピッチャーに背を向けるようにその場で左に90°回転しました。私の勝手な推測ですが、腕の当たれば危険な箇所を身体で隠し、頭をやや後傾して頸部をヘルメットで守ったように見えたのです。
デッドボールは当たり所が悪いと選手生命をも脅かしかねないのですから、長く現役で活躍するためには球を避ける技術も大切です。反射神経ももちろん重要ですが、彼を見て危険な球を避ける技術というのは間違いなくあるのだと感じました。
話は戻りますが“おでこキャッチ“の事件以来、少なくても視力だけは何とかしなくては…と真剣に思いました。この時点で初めて気付いたのですが、上級生の中には以外にも多くの人がコンタクトレンズをしていたのです。(気付くのが遅い!)
ご存知ヤクルトスワローズ古田選手の出現で、メガネの野球選手も時々見るようになりました。ポジションにもよるのでしょうが、現実はやはり動きにくさや危険度、フィーリングの問題でまだまだ一般的ではないようです。
早速、親にコンタクトレンズの事を相談しました。(すいませんねぇ、お金のかかる息子で…)数日後、初めて装用した時の衝撃と感動は今でも鮮明に覚えています。
「世の中ってこんなに明るいんだ」とか「物の角はちゃんとカクカクしてピシッとしているんだね」みたいな…。妙な表現ですが正直こんな感想でした。周りのコンタクトを付けていた人から「世界が変わるよ」とは言われていましたが、本当にその通りでしたね。
「うん、そうだ!俺の守備が下手なのはきっと目のせいだったんだ!もしかして俺って守備が上手くなっちゃってるかも…」あまりに見えるのでこんな都合の良いことまで考え始めました。本当に我ながら“単純”です。
しかし案の定、ノックでは「こら!なにやっているんだ!前だろ!」
目は関係なかったのですね…
To be continued… |
2006.10.24 S.Ishioka wrote |
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