六邪(気候の変化)による疾患と症状 |
六邪(ろくじゃ)とは、身体に悪影響を与える気候変化のことで、「風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪」の6種類があり、それぞれが特徴的な性質を持ちます。ここでは、六邪に対して効果的なツボを紹介します。 |
≪風邪(ふうじゃ)≫ |
風(ふう)が邪気に転化したもので、「強い風」のことを示す。
身体に侵入すると、頭痛・発熱・悪寒といった、カゼの初期症状がみられる。
大椎 【だいつい】
首を下に向けた時に出っ張る骨(第七頸椎棘突起)のすぐ下のくぼみ
風門 【ふうもん】
首を下に向けた時に出っ張る骨(第七頸椎棘突起)から下に向かい、2つ目と3つ目の背骨の出っ張りの間から、1寸5分(指1本半)ほど外側 |
≪寒邪(かんじゃ)≫ |
寒(かん)が邪気に転化したもので、「強い寒さ・冷え」のことを示す。
身体に侵入すると、身体が冷えて硬くなり、痛みが感じやすくなる。
関元 【かんげん】
へその延長線上で、へその3寸(指4本分)下
太渓 【たいけい】
内くるぶしの一番高いところ(頂点)と、アキレス腱の間のくぼみ |
≪暑邪(しょじゃ)≫ |
暑(しょ)が邪気に転化したもので、「強い暑さ」のことを示す。
身体に侵入すると、水分が消耗し、熱がこもる。
合谷 【ごうこく】
手の甲の親指と人指し指の付け根の骨の間のくぼみ
曲池 【きょくち】
肘を曲げたときにできるしわの外側、親指側のくぼみ |
≪湿邪(しつじゃ)≫ |
湿(しつ)が邪気に転化したもので、「強い湿気」を示す。
身体に侵入すると水分代謝が悪くなり、むくみや重だるさが出る。
足三里 【あしさんり】
向こうずねの外側で、膝の下から3寸(指4本分)下のくぼみ
陰陵泉 【いんりょうせん】
膝の下で、向こうずねの内側の骨の下のくぼみ |
≪燥邪(そうじゃ)≫ |
燥(そう)が邪気に転化したもので、「強い乾燥」を示す。
身体に侵入すると身体が乾き、皮膚や髪の潤いが不足し、免役力が低下する。
肺兪 【はいゆ】
首を下に向けたときに出っ張る骨(第七頸椎棘突起)から下に向かい、3つ目と4つ目の背骨の出っ張りの間から1寸5分(指1本半ほど)外側
陰陵泉 【いんりょうせん】
膝の下で、向こうずねの内側の骨の下のくぼみ |
≪火邪(かじゃ)≫ |
火(か)が邪気に転化したもので、「強い暑さ・日差し」を示す。
身体に侵入すると熱が高まり、炎症や痙攣などが起こる。
合谷 【ごうこく】
手の甲の親指と人指し指の付け根の骨の間のくぼみ
神門 【しんもん】
手首の内側で手首を曲げた時にできるしわの小指側の端のくぼみ |
2014/10/31 |