七情(感情の変化)による疾患と症状 |
七情(しちじょう)とは、身体に悪影響を与える感情変化のことで、「怒・喜・思・悲・憂・驚・恐」の7種類があり、それぞれが特徴的な性質を持ちます。
ここでは、七情に対して効果的なツボを紹介します。 |
≪怒(ど)≫ |
強い怒りの感情のこと。気の巡りが滞り頭に血がのぼる。また気の巡りを司る「肝(かん)」の働きに影響を与える。
症状として「イライラ・めまい・耳鳴り・目の充血」などがみられる。
百会 【ひゃくえ】
頭のてっぺんで、両耳の頂点の延長線と眉間の中心の延長線が頭上で交わるところ
三陰交 【さんいんこう】
足の内くるぶし上3寸(指4本分)の位置で、向こうずねの内側の骨の際 |
≪喜(き)≫ |
寒(かん)が邪気に転化したもので、「強い寒さ・冷え」のことを示す。
身体に侵入すると、身体が冷えて硬くなり、痛みが感じやすくなる。
神門 【しんもん】
手首の内側で手首を曲げた時にできるしわの小指側の端のくぼみ
心兪 【しんゆ】
首を下に向けた時に出っ張る骨(第7頸椎棘突起)から下に向かい、5つ目と6つ目の背骨の出っ張りの
間から1寸5分(指1本半)外側 |
≪思(し)≫ |
考え過ぎ・思い悩んでいる状態のこと。思考が停滞し、消化活動を司る「脾(ひ)」の働きに影響を与える。
症状として「腹痛・下痢・食欲不振」などがみられる。
関元 【かんげん】
へその延長線上で、へそのした3寸(指4本分)下
足三里 【あしさんり】
向こうずねの外側で、膝の下から3寸(指4本分)下のくぼみ |
≪悲(ひ)・憂(ゆう)≫ |
強い悲しみ、憂いの感情。気が滅入り、意気消沈となる。呼吸活動を司る「肺(はい)」の働きに影響を与える。
症状として「無気力・過呼吸・咳」などがみられる。
肺兪 【はいゆ】
首を下に向けたときに出っ張る骨(第七頸椎棘突起)から下に向かい、3つ目と4つ目の背骨の出っ張りの
間から1寸5分(指1本半ほど)外側
孔最 【こうさい】
前腕部内側(手のひら側)の親指側で、肘のまがり目から3寸(指4本分)下 |
≪驚(きょう)・恐(きょう)≫ |
ひどく驚いている、恐がっている状態。全身の気が急に下降し、代謝を司る「腎(じん)」の働きに影響を与える。
「怖がり・落ち込み・腰痛・冷え」などの症状がみられる。
腎兪 【じんゆ】
わき腹の一番下にある肋骨の先端と同じ高さ(ウエストラインあたり)にある背骨(第2腰椎)から1寸5分
(指1本半)外側
太谿 【たいけい】
内くるぶしの一番高いところ(頂点)と、アキレス腱の間のくぼみ |
2014/11/24 |